スピリチュアルなメッセージを届けるセラピスト
AQUA MIXTの寛子です。
妊娠体験記、ちょっとスピードアップするよ~
私の妊娠2ヶ月目(4~7週) 2012年8月26日~9月22日のお話は、
[忘れた頃にやってきた命☆妊娠2ヶ月目(4~7週)Part.3]の続きです。
念願の燧ヶ岳(ひうちがたけ)山頂に到着してゆっくり満喫した後に。
またもやよい子は真似してはいけない行動に出てしまった私・・・
尾瀬2日目 8月27日(月)
午前11:00 燧ヶ岳山頂・柴安嵓(2356m)発
頂上よりも10mだけ低い2346mの俎嵓(まないたぐら)に向かいました。
単純計算だと、20m下って10mの登りですね。
頂上から下ると、直ぐに登り。
20分ほどでお向かいの俎嵓(まないたぐら)に到着です。
福島や尾瀬沼方面から登って来た人たちは、ここが頂上だと勘違いしやすいようです。
尾瀬沼の展望も素晴らしい…(またもや自分撮り)
こんな景色を見ていたら、後戻りするより尾瀬沼を見ながら下山したくなってしまうものですよね…
宿のご主人が言っていた通りに上ってきた見晴新道を帰るのも、まっすぐ尾瀬沼の沼尻まで下りる険しい「ナデッ窪」ルートを通るのも、時間的には変わらないように感じました。(※「ナデッ窪」ルートはこの地図に出てないですね…)
手持ちの登山マップでは、まっすぐ「ナデッ窪」を下ると尾瀬沼まで1時間少々。
雪崩(なだれ)が起きて窪んだ直線ルートなので、訛って「ナデッ窪」というらしいです。
体力もまだまだあるし、12時前だし天気も持つかな とスタートしました。
しかし実をいうと、山頂付近で出会った人たちに「ナデッ窪」を通ってきた・通って下山する、という人は一人もいませんでした。
険しいから敬遠されるのか…
その通りでした
写真のような大きな岩がゴロゴロする急な斜面を、まっすぐに尾瀬沼に向かって下りていきます。
確かに、ずっと尾瀬沼の展望が広がりとても気持ちよかったです
しかし写真だと伝わりにくいのですが、岩もかなり大きくて傾斜もかなり急。
そして、下り始めて気づきました。
「あれ?左足首を、いつの間にか挫いてるみたい…」
不安定な状態で足を付くと、足首がズキッと痛むのです。
なんてことでしょう。
一歩で岩を跨ぐことが出来ない大きい岩が多いだけでなく、ぴょんと飛び越えて着地することも出来ないことに気づいたのです。
この大きな岩たちが恨めしい… これがひたすら延々と続くんです。
足首をかばいながら、大きな岩に腰を落としてゆっくり下の岩に足をついて安定させて…
という下り方をしなければならなくなりました。
尾瀬沼に着いている予定だった時間はとっくに過ぎ、でもまだ先は長い。
そしてここまで、誰にも会わないのです
もし足が本格的に動かなくなったら、誰も通らないしどうしよう
一人登山の危険は、こういうところですね。絶対に真似をしないで下さいね。
それから、もちろん天使たちにも常にお願いしています。
雲が増えてきたし、標高が低くなるに従い草や木々は背丈が高くなって展望も悪くなってくる。
「夕立が来る前に、尾瀬沼・沼尻に到着したい。」
この一心で、足をかばいながらのろのろと下りてきて、雷の音が聞こえてきました。
「きゃ~、夕立が迫ってる」
周りの草木はかなり高くなり、もう尾瀬沼が見えない森林ルートに入ってきました。
予定の倍の時間が掛かってしまったけど、あと少しだ…
雲が増えてきて暗くなった荒れた登山道を進んでいましたが、
突然、理解できない光景が目の前にありました。
「登山道が、ない」
目の前に、あるはずの登山道が見当たらないのです。
見渡す限り、樹木と笹がぼうぼうと生えているだけ。
行きの登山道も荒れていましたがメインルート、こちらはマイナールートですから違う意味でかなり荒れていました。
ここまで全く人に会わなかったので、利用者は本当に少ないのでしょうね。
そして、今にも雨が降り出しそうな空模様。
もう、覚悟を決めるしかありません
ルートの見えない藪の中を、帽子を深くかぶりサングラスで目を保護し、ルートの当たりをつけて突っ込んでいきました。
毎日夕立が降っている森ですから、もう全身どろんこです。
とにかく必死に、背の高い笹をかき分け、低木を乗り越え…
無我夢中でどれくらい時間が経ったか覚えていません。
どうにも、かき分けて進めないところに来て、途方に暮れそうになりました。
藪は相当手強いです。
こうなったらもう、木や藪を乗り越えるしかないと上に飛び乗りました。
えいっとジャンプして藪の上に飛び乗って、ぐるんぐるんとでんぐり返しで前進。
(でんぐり返しなんて、何年ぶりだろう??)
何回転かして、ボスッと着地
無我夢中でしたが、もしかしたらほんの10分少々のことだったのかもしれません。
急に視界が開けて、傾斜のない草刈りされて間もない少し広い道が広がっていました。
もう尾瀬沼・沼尻まで、なだらかな道を数100mの距離です。
・・・登山ルートに戻れた
とホッとするのも束の間、来ましたよ。
夕立が
道は広さもあったので、木陰で雨宿りをしながら急いでレインウエアを出して着込み、カメラはしっかりバッグしまって防水カバーをする。
タイミングギリギリで、間に合った 天使たち、ここまでありがとう
13:50 沼尻休憩所着
程なくして、ドロドロのへろへろで到着した尾瀬沼ほとりの沼尻休憩所。
売店もオフシーズンでお休み。
予定外に時間も掛かってしまったので、手持ちの水も切らしているけど水場もない
でも呆然と座り込む私に、ちゃんと温かい人のご縁・サポートがありました。
(Part.5に続く)
コメント
momさま
コメントありがとうございます♪
どうしてもスリルを求めてしまうところがあるのですが、いつも天使が導いてくれるので一人旅で本当に途方に暮れるトラブルには出逢わないのです。
何度か一人で山に登っていますが、だからといって過信は禁物ですよね。
尾瀬の手つかずの自然は、本当に素晴らしかったです。
妊娠が分かってつわりが悪化した時からは、無茶や冒険をしないように心がけています、ハイ(*^ー゜)
シリーズはペースを少しずつ上げて進めていきますね。
いつもありがとうございます。
感謝をこめて
寛子
文章を読みながら、どうなるんだとハラハラしてしまいました。
とても、スリリングな下山になりましたね。
たくさんの存在が、見守り、導いてくれたのですね。無事に、登山できて、本当に良かったです。
私も毎年、山に、山菜取りに行くのですが、母が道案内をしてくれないと、迷ってしまいます。
毎年同じ山なのですが、山菜取りに夢中になり、進んでしまい、ルートからずれてしまいそうになります。
その反面、手つかずの自然は、とても美しいですよね。癒されます。
話が逸れましたが、あまり冒険しすぎず、妊婦ライフをお楽しみください。