子育ては家族・社会で取り組むものと実感中
AQUA MIXTの寛子(妊娠8ヶ月目)です
各市町村では、出産・育児支援の様々な取り組みがされています。
私の住む東京都多摩市でも、母子健康手帳の交付と共に受け取った「母と子の保険バッグ」に市の情報もろもろが同封されていました。
マタニティママ向けはこの2つ↓
パパママ(両親)学級
・・・出産準備のための全3回の教室(ちらしはこちら)
妊婦歯科健診
・・・妊娠中は歯のトラブルが増えるため健診と予防(ちらしはこちら)
これらは市民が市の予算で無料で受けられます。任意の申込みとなるのですが、都合が付けば積極的に利用したいものですね。
月1回開催の妊婦歯科健診は日程の都合が付かず、利用しませんでした。
その代わり、かかりつけの歯科医院で健診を受けています。
パパママ学級は毎月全3回セットで開催、初産の妊婦とその夫が対象です。
安定期に入る妊娠6~7ヶ月の受講を推奨されていました。
今まで縁がなくて知らなかった育児関係の市内の情報も得られたり、他のパパママとの交流もありで貴重な経験です。
今回は、パパママ学級を夫婦で受講した体験談その1です
パパママ学級は、全3回のうち2回まで受講しました。
ちょうど妊娠6ヶ月に入る12月は仕事ばかりしていて日程がNG、1月は開催そのものがお休みだったため2月に申込み。
安定期に入ってから早く受けたかったので、待ちに待ったという感じですね。
■2月6日(水)午後 パパママ学級1日目
雪の予報のため延期
この日関東では雪の予報が出ていました。
1月に大雪が降って、交通網も大混乱をした日があったからでしょう。
妊婦の安全を考えてとのこと、前日夜に電話連絡が入り延期となりました。
平日休みを取っていたプレパパも、多かったのでは…残念
実際にはそんなに凄い雪ではなかったのですが、かなり寒かったので家でゆっくり過ごせて良かったかな
■2月9日(土)午前 パパママ学級2日目
多摩市立健康センターにて
- 赤ちゃんのお風呂とおむつの替え方(実習)
- 妊婦体験
- 先輩パパママを囲んで
初回が2日目の内容になってしまいましたが、私たちにとってはいよいよ初日。
夫婦二人で、初めて来た多摩市立健康センター。
私は結婚前15年(途中一人暮らしで抜けている期間有)、結婚後埼玉5年の後潤治と越してきて6年、多摩市には20年以上住んでいるのですが…それでも初めての市の施設でした。
結構、市の様々なサポート情報を知らずに過ごしているものですね。
しっかりしたテキストと配布資料をいただき、夫婦で名札をします。
どこに住んでいるのか地域も書いてあります。きっと、参加者同士で交流しやすく、友達を作りやすくするためでしょう。
教室内は、他の受講者の肖像権があるために、カメラ・ビデオの使用は禁止でした。
ただし、パパの妊婦体験だけは他の人が写らない様に写真OKでしたので、潤治の妊婦姿を写真に撮らせていただきましたよ
■赤ちゃんのお風呂とおむつの替え方(実習)
健康センターの保健師さんの指導の元、赤ちゃんの人形を使って沐浴体験です。
新生児(生後すぐ~1ヶ月まで)は、一緒のお風呂ではなくベビーバスに入れます。
一ヶ月健診後に、一緒にお風呂に入れるようになるそうです。
会場にも各班ごとに色々なメーカーのベビーバスが置いてありました。
かなりかさばる大きさですけど、使うのは1ヶ月とはもったいないですね。
うちは何かのついでに上記「ふかふかベビーバス」を買いました。
空気を抜いてかさばらないし、実母からは「夏に行水にも使えて、良いわよ」とのアドバイス。
そういえば、子どもの頃ベランダで行水をするのが大好きでした…
講義の後にビデオ学習をして、そしていよいよ各班で順番に赤ちゃん人形の服を脱がせて沐浴をさせます。
実習用の赤ちゃん人形は、新生児コーケンベビー。ずっしりと3kgあり、抱いた感じが確かにリアルに赤ちゃんぽい
ちゃんと男の子と女の子がいました。
首がまだ据わっていない新生児、抱き方も大切ですしモタモタしているとのぼせちゃうし。
これは慣れが必要ですね。
潤治が是非やりたいと言って早速体験をしたのですが、まず慣れていないので赤ちゃんの抱き方がギコチナイ
知り合いの赤ちゃんを抱くのも、私は特に戸惑うこともないのですが…
潤治はどう抱いたらいいか、戸惑うことが多いようですね。よく、泣かれてしまうのです
それに、改めてアラフォーになって実感しました。
女の子特有のお人形遊びやおママごと
これって母親になるためのスキルを、小さい頃から本能的に磨いていたのかも知れません。
(写真は 2月14日のコンビプレママレッスンにて)
私は男の子と遊ぶことが多かったけれど、それでも一通り女の子の遊びも経験していました。
赤ちゃんくらいの大きさのお人形も、いくつか親戚から貰ったもので遊んでいましたしね。
抱っこの仕方は、無意識に母親を真似ていたのでしょう。
潤治の不慣れな様子をみていて、特に赤ちゃんの抱っこなど女性は子どもの頃の遊びが活きているんだなって思ったのです。
さて、無事潤治が習った手順通り沐浴をさせて身体を拭いてあげた後は、おむつをつけて洋服を着せるのですが。
その時にとっさに保健師さん
「足が脱臼しちゃう」
おむつ替えは足だけ持っちゃダメですヨ。ちゃんとお尻からね…
危なっかしいプレパパ潤治、赤ちゃんの抱き方・扱い方をもっと練習しなければと思ったようです。
赤ちゃん人形に触れる機会が有るたび、真剣に練習していますよ。
(写真は 2月20日インファントマッサージ体験にて)
■妊婦体験
妊娠中の身体の変化はママにとっては自分事ですが、パパは話を聞いても実感しにくいもののようです。
そんなパパさんたちに、実際に経験して貰うのが一番早いというかなり効果的な体験コーナー。
臨月の妊婦さんと同じになる「妊婦ジャケット」を装着してもらいます。
+13kgのジャケット、乳房や子宮の大きさを実感出来るようになっています。
プレパパが妊娠した身体の状態を疑似体験することで、妊娠がプレママにどれだけ負担なのかを理解してもらうためのもの。
この体験を通して、プレパパが妊婦への理解を深めて出産への参加意識が高まるそうです。
女性への理解も高く、いつもパートナーを気遣う潤治でも、やはり体験してみたのでは全然違ったようですよ
教室では写真・動画NGと言われていましたが、ここで保健師さんが
「写真を撮ってもいいですよ。是非この姿、撮ってあげて」
とおっしゃって下さり、よろよろとしている潤治を激写
階段を登ったり、ものを拾ったり、寝っ転がって起き上がったりと様々な動きを体験してもらいました。
「うわ、重心取りにくい!」
でしょ~、素早い動きが出来なくなるんだから。
「階段、見えなくて怖い!!」
そうそう、だんだん段差が辛くなってくるのよ。
「どうやって起き上がるの?!」
まず横向いて、腰を丸めてゆっくり起き上がるの!
「こんななんだ~。すごい大変だね。」
でしょでしょ~。
最後に
「もう、どんくさいとか言わないよ~」
やっぱり、理解しているようで本当には理解しきれていなかったんだね。
他のプレパパも、戸惑いながらやっている様子が微笑ましかったです
これは本当に、とてもいい体験ですね。
すべてのプレパパに体験して欲しい
妊娠後期は特に、胎盤がはがれる危険性がある動きがあります。
・重いものを持つ動き
・高いものを伸びあがって取る動き
みなさんも、身近な妊婦さんに気遣いをお願いしますね
理解の深まったプレママとプレパパ記念撮影
■マタニティ・ブルーの理解
マタニティ・ブルー、産後うつのお話もありました。
産後は更に女性の身体が劇的に変化する時ですから、心身のバランスを崩しやすいとき。
産後養生の必要性と、こういった精神的不安定な状態をママは自然な変化と受け止めること。
そして家族も理解してサポート出来る体制があると良いですね。
■先輩パパママとの交流会
最後は、先輩パパママと赤ちゃんとの交流会でした。
グループに分れて、気軽に出産・子育て体験などを先輩パパママに聞く機会になりました。
その中で一番印象的だったお話。
ママが授乳・おむつ替えで夜中に起きる時に、どんなに赤ちゃんが泣いてもパパは起きないそうです。
何組かの先輩パパママ共通したお話だったのですが、
「男性と違い、女性は赤ちゃんの声にすぐ反応する本能があるみたいで」
という先輩ママの言葉になるほどと思いました。
これはもう、性別の役割の違いなのかもしれませんね。
群れを作る動物もそうですが、どんなに群れの中にたくさん子どもがいても、母親は自分の子どもの声をハッキリ聞き分けるといいますし。
母親は、最優先に自分の子どもを守る。
父親は、家族の生活を守る。
だからこそ、父親も一緒に夜中しょっちゅう起きていては、日中寝不足で影響が出てしまう。
家族を守るために、しっかり睡眠を取ってもらわないとね
これは、古代からDNAに受け継がれてきた役割なのだと考えると、納得です。
そして妊娠後期に入ると、その予行演習なのか夜中に目が覚めやすくなりました。
妊娠って、自分の本能が目覚める体験でもあるんだなぁ
産後は、夜中一人授乳で起きても、パパを責めないようにしよう…これは生物学的な違いなのだから
と、直ぐに科学的考察の視点に入ってしまう理系頭の私。
こうして、充実のパパママ学級初日が終了しました。
健康センターの保健師さんも、とても熱心でした。
普段は知らないだけで、こういった市のサポート体制を多くの人は利用しきれていないのだと感じました。
6~7ヶ月の受講が推奨されていましたが、実際の受講者は産休に入ってからの9~10ヶ月の方も多くいらっしゃいました。
3回中2回が平日開催ですから、フルタイム勤務をしている妊婦さんには難しいようでした。
知っていても、利用出来ない人も多いのかな。
そんな実情と市のサポートが、今後よりマッチしていくと良いですね
(次回その2に続く・来週更新予定)
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