こんばんは、潤治です
最近、長葱に夢中です。
特に、埼玉県越谷で採れる千寿系の葱が最高に美味しいのですが…
越谷が産地で、一般には流通しない葱「千寿葱」があります。
葱の中身の密度がまったく違います。みじん切りにすると1本で、通常の葱の2本分は軽くあります。
レベルというか次元が違いますッ。
たま~に近所のスーパーで千寿系の葱を見かけるとテンションが上がります。
「なぜ、あなたさまがこんな場所に居られるんですか?」
他の葱と同じ値段で売られてたりすると気絶しそうになります…。
スーパーマーケットでの買い物には、あまり知られていないワクワクポイントがあるんです。
スーパーマーケットに買い物に行くとかなりの割合ですることがあります。
それは、青果部門オープンケースの上段商品の鮮度チェックです。
オープンケースとは、冷蔵保存をしながら商品を陳列でき、
ケースごとに温度設定を変えられるものです。
ものによっては定間隔で水のシャワーなんかが出て、驚かされます。
青果部門の陳列は、以下の4つの陳列からなりたつことが多いです。
・平台陳列
・島陳列
・袖陳列
・オープンケース陳列
売り上げの多くは、平台陳列から成立ちます。
その袖に関連商品を置くのが、袖陳列ですが、無秩序な陳列もたまにあって面白いです。
「トマトの平台の袖に生しいたけ…とか」
島陳列は通路などの真ん中に置いたりして、お客さんの目につき易くするものです。
島陳列は、商品の箱ごと、ケースごと直に置くことも多く、後片付けに気力を要します。
話を戻しますが、なぜオープンケースの上段の商品の鮮度チェックをするかというと、
ここの商品が売り手側からは目が届かず、また商品の回転率も悪いので鮮度を見落としがちになるのです。
売れている平台の商品は、補充をする際に店員も鮮度チェックができますが、オープンケースの上段は後回しになることが少なくありません。
オープンケースを観ていくと…。
しおれたハーブ、パセリ、色が変わりつつあるマッシュルーム、妙に萎れたオクラ、いつのものかわからないパックされたズッキーニ…、芯が盛り上がっているキャベツ1/2パック、軽くなった芽キャベツ、とろけたアスパラ…。
店側も平台の売り上げがほとんどなので、後回しにすることが多いです。
特に、暖房の効いたお店の中では、意外に鮮度劣化が激しいです。
お店の人も大変です。人員が十分だと思って仕事をしているとは思えません。
ひとりひとりの仕事の負担は大きいと思います。
オープンケースに時間取られるなら、平台の補充をしっかりやっておきたい…
それからオープンケースに取り掛かろう…みたいな。後回しがさらに後回しに…。
なので、オープンケースの上段の鮮度管理をしっかりとしているお店は信頼が置けます。
鮮度管理の優先順位が高いということになります。
オープンケースの上段から、そのお店の責任者のモチベーションまで察することができます。
売り場の人たちの士気が鮮度に出ることも少なくありません。
鮮度の悪い日が同じお店で続くと、責任者が長期休暇に入ったのかも…?とか、
テンション低ッとか…、責任者が異動になったのか?とか……と思ったりします。
陳列するのは、人ですから…
そこに陳列する側の「何か」が投影されると感じます。
その投影されたものを観じながら、買い物するのはとても楽しいです。
オープンケースの上段が凛とした空気を出しているお店を見つけると、
少々遠くても買い物に出かけてしまいます。
あなたのよく行くお店のオープンケースの上段の商品の鮮度管理はどうですか?
日常の買い物がイベントに変わります。
コメント
美枝子さま
トマトは低温障害をおこしやすい野菜のひとつです。風味や栄養価が落ちたりします。
あと、きのこですが、一般的に栽培工程で農薬は使用されています。培養中にオゾン殺菌などを試みている工場もあるようですが、あの価格できのこ類が食べられることに少し疑問を持ってみるのもいいのかもしれません。
回答になっていたら幸いです。
メールでもお答えいたしますよぉ。
潤治さま。
いつもながら、鋭い視点からの、深い意味のある情報をありがとうございます。
私がよく行くスーパーでは、オープンケース上段の商品の鮮度管理も、上々のようです。
お野菜コンシェルジュの潤治さまにお伺いしたかったのですが、トマトは、冷蔵庫に入れるより室温の方が、新鮮さをkeep出来ると言うのは、本当ですが?
また、えのき茸を見分けるポイントを教えて下さいませ。基本的に、菌床栽培では、無農薬なのでしょうか?
長くなって、すみませんでした、ぺこり。