AQUA MIXT 潤治です。
十数年前のこと、僕はある製造会社で派遣社員として働いていました。
人生最安値に緩やかに向かっている時でしたから、不安と怖れでいっぱいでした。
減っていく貯金、定まらないライフワークへの不安で今にも押し潰されそうでした。
ある日、会社のロッカー室でいつものように早番の定時で帰宅しようと着替えていると、
目の前のロッカーの上に置き去りにした財布がありました。
今から勤務する人が忘れていったものでした。
僕は迷うこと無く、その財布を手に取ると
「あ、重い!ラッキー!」と口から漏れていました。
お財布の中からお札を取り出すと、今月の支払いの補填にそして、少しばかりのお小遣いとして、僕の財布にそのお札を入れました。
そこに罪悪感や後ろめたさはなく、
ただただ、ありがとう!神さま!という気持ちでした。
自発的な無私の行動を促す明文化されない社会の心理
もうちょっと優しく言うと「おすそ分けの精神」と言えるでしょうか。
当時の僕は、口では高尚なことを言っていましたが、
そして、お金がないことへの苛立ちや情けなさ、惨めさを存分に味わっていました。
お腹が空いているのに、他人にご飯をおごってあげるような無理を
お腹ペコペコなのに満腹のフリをする
それは自分がこうしたい、なりたい、欲しいもの、などの目標設定をすることで
そのギャップを埋める考え方や実際の行動に落とし込んでいくところは、
僕自身は応援される(託される)人がリーダーシップを発揮する責任とか、
しかし、今でも、自分をディスカウント、過小評価、遠慮などをして
それでも、徐々に自分の価値を「受け取る」「認める」ことで手放すものも増えてきました。
「富めるものの責任(ノブレス・オブリージュ)」の実践のおかげです。
その道を歩むようになって新たな感覚、感情が湧き起こってくることを体験しています。
それは、マイノリティー(少数派)への怖れ、リーダーシップへの遠慮、
これらのテーマをひとつひとつ記事にしていこうと思います。
お時間のある時にお読みくださいね。