親が抱える不安と子どもの現状
「うちの子、このままで大丈夫かしら…」
子どもを持つ親なら、誰もが一度は抱く不安ではないでしょうか。親自身が「自分はこのままで大丈夫だろうか?」と思っているなら、それを子どもに投影させ、自分の不安を子どもの問題にしてすり替えることもありますね。
そして、特に、その子が周りの子と違う道を歩んでいるように見えると、その不安はさらに大きくなるかもしれません。
もしかしたら、あなたのお子さんは、学校dになじめず、不登校になっているかもしれません。周りの子どもたちが当たり前にこなしている勉強についていけず、悩んでいるかもしれません。
そんな時、親として、どうすればいいのか。
焦る気持ち、心配な気持ち、そして、どうにかしてあげたいという強い思い。様々な感情が渦巻く中で、つい子どもを叱ってしまったり、プレッシャーをかけてしまったりすることもあるかもしれません。
信頼と愛情が育む子どもの成長
しかし、本当に大切なのは、子どもの気持ちに寄り添い、心から信頼することです。
子どもは、親の愛情を肌で感じながら成長していきます。
「あなたはあなたのままでいいんだよ」
「どんなあなたも、わたしは愛しているよ」
そんな温かいメッセージを、言葉と態度で伝えていくことが、子どもの心を支え、健やかな成長を促していきます。
心理カウンセラーとして、多くの子どもたちと接してきた経験から、わたし自身、娘と接していて確信しています。
子どもは、親の期待に応えようとして頑張るのではなく、親に愛されているという安心感の中で、自分らしく輝き始めるものということです。
親子の絆を深める具体的なヒント
では、具体的にどのようにすれば、親子の絆を深め、子どもの成長をサポートできるのでしょうか?
いくつかヒントをご紹介しましょう。
子どもの話をじっくり聞く
忙しい毎日の中で、つい子どもの話を聞き流してしまうことはありませんか?
子どもは、自分の気持ちを聞いてもらいたい、理解してもらいたいと願っています。たとえ些細なことでも、子どもの話に真剣に耳を傾け、共感する姿勢を示すことが大切です。その時、目の高さは一緒のほうがいいですよ。
「そうだったんだね」「それは大変だったね」など、相づちを打ちながら、子どもの言葉に丁寧に耳を傾けてみましょう。
一緒に過ごす時間を作る
勉強や習い事など、子どもは忙しい毎日を送っています。
そんな中でも、親子で一緒に過ごす時間を作るように心がけましょう。一緒にご飯を食べたり、遊んだり、本を読んだりする中で、自然と会話が生まれ、心の距離が縮まります。
また、一緒に何かを作る、スポーツをするなど、共通の体験を通して絆を深めることもおすすめです。大人からは「意味のない時間」も子どもにとっては人生に影響を与える一瞬です。
愛情表現を豊かにする
言葉だけでなく、スキンシップや笑顔など、様々な方法で愛情表現をしましょう。
子どもは、親の愛情を五感で感じ取っています。抱きしめたり、頭をなでたりするなど、優しいスキンシップは、子どもに安心感を与え、親子の絆を育みます。
また、「大好きだよ」「いつもありがとう」など、言葉で伝えることも大切です。大人は恥ずかしがってしないような素直な愛情表現を心がけたいところです。
「恥ずかしい」を超えていけるかどうかは鍵です。
子どもの自主性を尊重する
子どもは、親の所有物ではありません。
一人ひとりの個性や考え方を尊重し、自主性を育むことが大切です。
「あれをしなさい」「これはしてはいけない」と一方的に指示するのではなく、「どうしたい?」「どう思う?」と子どもの意見を聞き、自分で考え、決断する力を育みましょう。
完璧主義を捨てる
親も人間です。
いつも完璧な親でいようとする必要はありません。時には失敗したり、感情的になったりすることもあるでしょう。完璧という幻を追いかけても得るものは少ないです。
大切なのは、完璧な親を目指すのではなく、ありのままの自分で子どもと向き合うことです。バカボンのパパのように「これでいいのだ」と認めて生きていくことが理想です。
そして、「ごめんね」「ありがとう」「助かるよ」「怖かった」「ドキドキしたよ」「恥ずかしかった」など、素直な気持ちを伝えることで、子どもとの信頼関係はさらに深まります。
子どもの成長は、親にとって大きな喜びです。
しかし、同時に、不安や悩みが尽きないのも事実です。
そんな時、一人で抱え込まず、周りの人に相談したり、専門家の力を借りたりすることも大切です。
そして、何よりも大切なのは、子どもの成長を信じることです。
子どもは、親の愛情を栄養に、自分らしく大きく成長していきます。
親子の絆を大切にし、温かいまなざしで見守る時、子どもたちは無限の可能性を花開かせるでしょう。
変化の時代を生きる子どもたち「ほんとうの学び」を求めて
現代社会は、変化の激しい時代です。
AI技術が急速に発展し、わたしたちの生活はますます便利になっています。しかし、その一方で、将来、どのような仕事があるのか、どのようなスキルが必要とされるのか、予測が難しい時代でもあります。
そんな時代を生き抜くために、子どもたちに必要な力は何でしょうか?
それは、
- 変化に対応する力
- 自ら学び続ける力
- 他者と協力する力
です。
従来の学校教育では、知識を詰め込むことに重点が置かれてきました。しかし、これからの時代は、知識だけでなく、思考力、判断力、表現力など、様々な能力をバランス良く育むことが重要になります。
そのためには、子どもたちが「学ぶこと」の楽しさを実感し、自ら学び続ける意欲を持つことが不可欠です。人は、生まれながらにして「学ぶこと」が大好きです。
キラキラと輝く瞳で世界を見つめ、あらゆるものに興味津々なものですが、いつの間にか大人になるとそれを忘れてしまいます。そして、大人の後悔からの言葉を子どもに投げてしまうこともあるでしょうか。
大人自身、「なぜ?」「どうして?」と、たくさんの疑問を抱き、探求を続ける姿勢は子どもに良い影響を与えます。
大人がどう生きているか
そして、子どもたちの学びを支えるのは、大人たちの存在です。
- 子どもたちの「なぜ?」に丁寧に答え、共に考え、共に探求する
- 子どもたちの「面白い!」「すごい!」という感動を分かち合い、共に喜び、共に成長する
大人もまた、子どもたちから多くのことを学び、成長することができます。「ほんとうの学び」とは、単に知識を習得することではありません。
それは、大人も子どもも自分自身と向き合い、他者と関わり合い、世界を広げていく、人生を豊かにするプロセスそのものです。
大人が自分自身を癒し、子どもたちの「ほんとうの学び」を支え、共に成長していく。それが、わたしたち大人の使命であり、未来への希望だと思っています。