食~スーパーマーケット編~(7)

潤治の徒然草

おはようございます。 潤治ですひらめき
冬至に向かって日が短くなります。お日様のマラソンの折り返し地点に来ているんだなぁ
と感慨深くなっています。
この一年はとても長かったです。 いろんなことがありました。 
メンターの言葉で、
“誰と比べる必要はないが、一年前の自分と比べて成長しているかを自問しなさい。”
と言われたことがあります。
よくもらうメッセージで、
“赤子が歩けるようになった1日の変化と同じ変化が今日のあなたに起こっています。”
と言われることが多いです。 特にこの一年間。
『スーパーマーケット大好きッ』は僕が流通業に従事していたころの経験から書かせて
もらっています。そんな僕がとてもスーパーマーケットでの買い物が好きで、そのおもい
を共有できたら幸せ…ということで紹介しています。
今回もお付き合いくださいませ。

【12月の買い物のコツ】
12月に入るとスーパーマーケットの中に年末への準備が感じられます。

売場の変化に注意してみると楽しいです。青果売場では、箱売り商品が
目立ってきます。鮮魚売場では、タコや数の子なんかも陳列され、精肉
売場ではランクの高い和牛なんかも並びだします。今の時期だとあまり
売れないものも、年末にむけて敢て陳列するようです。

年末の発注というものは各売場の担当者が請け負います。スーパーに
よっては本部から送られてくるのみということもあるかもしれませんが
基本的にその売場の担当者の考え方が出ます。

朝市を開くスーパーも出てきます。

12月は10日以降にそうした動きが出てきます。ボーナス後の朝市なんか
は購買欲をかきたてる演出、しくみがたくさんです。

軍艦マーチが流れる朝市・まとめ買い・1個○円、3個で○円といった
バンドル販売・大袋販売・つめ放題…などなど。

忙しい12月は食材を無駄にすることも多いです。

煮物をする元気がない…。だしを作る手間が惜しい…。フライパンのみ
で調理を終わらせたい…。外食で済ませよう…。

在庫に振り回される…。

この感覚は意外とあります。冷蔵庫の中身に献立を決められてしまう…
という感覚。

特に12月は忙しい月です。料理をする気力を高いレベルで維持するのは
厳しいものがあります。

そういう気力を一定にしておくのも難しい時に、在庫に振り回されると
いう感覚を持つのは非常に疲れます。
冷蔵庫の中で腐っていくものを見ると罪悪感まで併発してしまいます。

12月の購買意欲をかきたてるスーパーマーケットの罠にはまらないように
しましょう。
乾物をうまく使用して煮物を作ります。ひじき・切干大根・高野豆腐・豆類など
を買いだめしておくと便利です。

あと水煮類も役立ちます。竹の子水煮は重宝します。もちろん国産です。

中国産の水煮はもともと塩蔵して送られてきます。その際の衛生面での管理
は僕たちの想像を超えた杜撰さです。
形さえあれば、漂白剤、着色料、酸味料、香料、などをふんだんに使いあたかも
ふるさとを感じるような、わらび水煮・ぜんまい水煮・山菜水煮が出来上がります。

工業製品のようなプロセスを通過して、食卓にあがっていく水煮を売りながら
若干の罪悪感を持ったことを覚えています。
加工食品の原料の産地表示についてのトリックは消費者が思っている以上に
裏切りを感じます。少しずつ真実の表示は増えていくと思いますが、不景気の中、
どれだけ対応できるかはこれからの課題でしょう。

水煮を扱うバイヤーはなぜか金持ちになっていくという評判が青果チーフの
間ではあったくらいで、何か臭います…(笑)。

横道に完全にそれました…。

必要なものを必要なだけ買うことができる度胸というか、勇気というか
そんなものが必要となってくる12月です。

朝市に行って、軍艦マーチや、早いテンポのクリスマスソングが流れていたら、
笑ってあげてください。
「ベタだなぁ」と。

お買い得は、けっしてお買い得ではないものです。売場の担当者にとっての
「お売り得」です。

では、スーパーマーケットで会いましょう。

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