食~スーパーマーケット編~(8)

潤治の徒然草

おはようございます夜潤治です。
まだ、夜明け前ですが、昨夜の満月が西に沈んでいきます。
日の出も少しずつ早くなっていくのがわかります…。
サクラが散り始めます。 今年も綺麗なサクラを見れて幸せです揺れるハート
最近、スーパーに行くと生タケノコを陳列していることが多くなりました。
…といってもタケノコの旬はとても短く、アッという間に売場から消えてしまいます。
そらまめなどと同じ春野菜の括りになります。
スーパーマーケットで20代の時に働いているときはいつもタケノコの季節が来ると
上司に…
「タケノコっていうのはな、旬という文字に竹かんむりがつくだろ。旬っていうのは“10日間”という意味だから、アッという間に旬は通り過ぎてしまうんだよ。だから、その間に一気に売り込むんだよ。タケノコで利益を出そうなんて考えるなッ!」
…とやや強い口調で教えられてたのを記憶しています…。

このところ、タケノコを調理する機会を得ました。
桜前線はテレビなどでも取り扱われるので、よく耳にしますが、野菜にも前線が
あって、特にこの時期はタケノコ前線が気になります。(僕だけが)

タケノコの旬は短くて、いつもこの季節に食べようと思いますが、中々調理する
機会を失ってしまっていました。今年は自然の秩序を食卓でも感じていきたいな…
と思い、糠を用いてタケノコを下茹でして、タケノコご飯風…を作ってみました。
味付けして煮たタケノコを入れて炊いたら、おかゆモードで炊いていたことに気づき、絶句…。

スーパーで並んでいるタケノコの産地を気にしていると熊本→愛媛→静岡→茨城…
というように産地が変わっていくのが見てとれて楽しくなります。

今はこの産地で雨後のタケノコ状態で、一斉に収穫が始まっているんだなと思い
を馳せるとなんてありがたいことなんだ…と感じます。
そんな光景が日本を縦断するんだ、なんて思って嬉しくなります。

スーパーに陳列している野菜たちも旬のものもあれば、無理やり作られて元気の
ないものも観ることができます。
収穫時期をコントロールされた野菜を観ると、すこし切なくなります。
抑制、促成栽培といって収穫時期を遅らせたり、早めたり…と野菜たちはすこし戸惑っています。
でも、そのおかげで食卓にのぼってくれるのですから、ありがたくいただきます。
その反面、タケノコのように「私の旬は今だけですッ」という主張する方を観る
と本来ある時間の流れを感じることができて嬉しいです。
意外とタケノコのアク抜きは簡単です。
買ってきたタケノコの先をカットして、少し縦に切れ目を入れて熱が入りやすいようにして弱火で1時間弱米ぬかを入れたお湯で煮れば下茹では完成です。
旬はほんの一時です。産地が移動しているからスーパーに陳列されている期間が長く感じるだけで、春の息吹を感じながら食せるのわずかな間です。

本来ある時間を食卓でも感じていきたいな…と思いながら、今日もスーパーに買い物に行くのでした…。

今日も皆さま、良い1日を。

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