自分をご機嫌にする方法
今日は、どんな1日にしますか?
すべての生命に感謝する1日。
喜びに満ちた1日。
聖人のような台詞を言いたいわたしもいますが、残念ながら
「にんげんだもの」です。
1日中、穏やかで機嫌よく過ごせることがあるでしょうか?
それもいろいろな出来事があり、人と大小のコミュニケーションをとるような日に。
- 朝、交通渋滞に巻き込まれる(前の車がやけにのろのろ運転)
- 約束の時間に遅れる(急いだのに、相手が時間きっかりの人)
- よかれと思って身内に伝えた言葉で相手が激昂する
- コンビニの店員のおつりの渡し方が気に入らない
- 電車の中で鼻がひん曲がるほど臭い男が隣に座る
- ポイントカードを忘れてポイントがつかない(店員に念をおされる)
- 勢いよく引いた引き出しが全部抜けて中身が落下する
- いつの間にかガムを踏んでいた
いったい、どういうこと?何でわたしなの?そして、今なの?
この状況下で機嫌なんてよくしていられない…と思うことはありませんか?
そこで溜め込んだ「イライラ」「ムカムカ」「モヤモヤ」は、何かのきっかけ、どこかで噴出・表出することを待っています。
大人になるとそれを巧妙に、感情の解消を他人にぶつけていることがしばしばあります。
その矛先はいつも弱い者へ、です。
感情を建設的に活用する方法
「だって…」という言葉が出てくる時、それは自覚するチャンスです。
だって、不倫は良くないことだから(→本当にそう?)
だって、あの人が意味不明なことを言うから
だって、ちゃんとやらないあなたが悪いもの
だって、こちらはきちんとやりましたから
だって、間違えているのはそっちです
だって、前も言ったのに、覚えていないんですもの
他人のミスをきちんと直すことを大義名分を通すことだと思えば、自分の正当性を証明できるかもしれませんね。
しかし、それは相手にも自分にも優しくない行為かもしれません。
正しいけど、優しくないと言えばいいでしょうか。
我が家では、このような「イライラ」「ムカムカ」「モヤモヤ」を自分で味わうことなく、他人に自分の機嫌の悪さを見せ続ける、あるいは大義名分を掲げて相手に厳しくすることを「感情的当たり屋」と呼んでいます。
「ちゃんと脱いだものは洗い場に持って行ってよ!」
「子どものためなら、我慢するのは当然だと思うけどね。」
「もう、何回言わすのさ。いい加減に覚えてよ!」
「自分ばっかり楽して、こっちの氣持ちにもなってよ!」
我が家では「当たり」に行った人間が、逆に追い詰められるという事態もあるので、この「当たり屋」システムはあまり意味を成しません。
しかし、心優しい、遠慮がちな人になら、きっとこの当たり屋システムは機能してしまうでしょう。
「何か、言っていることは正しいように思えるけど、それって優しくない!」
と心で思っていても相手の感情的なプレッシャーとまくし立てる理路整然とした説教に自分が悪いのだろうと受け入れてしまうでしょうか。
残念なことです…。モラハラ男は上手ですよ!こういうところにつけこむのが。
お気を付けください!
ですから、心優しい、遠慮がちな人だと、しばらく、落ち込み、自分が悪いのかもと思いながら悶々とした整理のつかない感情が澱のように溜まっていくかもしれませんね。
それを肉体に溜め込む人もいれば、また、自分よりも弱いものに感情的な塊をぶつける人もいるでしょう。
自分の身体を傷つけるなんてこともあるかもしれません。
もちろん、破壊的な行動をとる人もいるでしょう。
例えば、「ええい、むしゃくしゃする!今日は呑むぞ!」と言って記憶がなくなるほど酔っ払う。または、何かを壊したり、傷つけたりする場合もあるかもしれません。
破壊的な行動がもたらす刹那的な爽快感はたしかにあります。
おおかた、取り返しのつかない事態を経験して非生産的であることに氣付きます。
先ほど、述べましたが、他人に感情をぶつけるのもそのひとつですね。
ぶつけるのに、大義名分は必要というわけです。
破壊的な行動ではなく、生産的な行動で自分の機嫌をとることもできます。
他人との関係においても感情を活用
しかし、わたしたちは創造的な人間です!
- 自分らしくない選択(何かの責任を負う、代表者となる など)
- ちょっと勇氣のいる行動(過失にかかわらずこちらから謝る など)
- 自分は悪くないと思うけど、先に謝る
- 先延ばししていたことに向き合う(怖いから避けていたようなもの など)
- 掃除や挨拶を主体的にする
などなど。
自分で自分の機嫌を取れることを知り、まずは他人にとってもらおうとする自分を自覚することからスタートでしょう。
相手との共感や理解の氣持ちを大切にし、他人とのコミュニケーションを深めることが、自己肯定感を高める一環となります。他人との良好な関係は、自分をご機嫌にする上で重要な要素です。
自分の感情を癒す
最後に、感情を癒すことも忘れずに行いましょう。過去のトラウマや不快な経験からくる感情は、専門家のサポートを受けることで解消できるかもしれません。カウンセリングやセラピーを受けることで、感情を整理し、より健康的な自己肯定感を築く手助けとなるでしょう。
自分をご機嫌にするために、感情を受け入れ、建設的に活用し、癒す方法を見つけることが、自己肯定感を高める鍵となります。これらのステップを踏むことで、自分自身をより愛し、満たされた人生を歩むことができるでしょう。