どうすれば男女間の依存関係は良好になるのか
お相手とうまくやっていきたい、やりなおしたい…という男女間のカウンセリングをしていて思うことがあります。
それは、男女の認識違いやズレを理解しあうことで解決に向かうことも多いことです。
異性のことをどれだけ、わたしたちは理解しているでしょうか。
そのためにできることはなんでしょう?
- 恋愛ドラマを鑑賞し、男女のコミュニケーションを勉強する
- 情報誌の読者アンケートを参考にする
- テレビのバラエティで出演者の経験を聞く
- 日本の近大文学を読み耽る
- 経験豊かな同性に相談する
そのどれもが、僕自身がやっていたことです(遠い目…)。
月9ドラマにハマッていた自分も思い出します。
さて、
ドラマの見過ぎだったのか、男女の恋愛への誤解も多々ありました。
こうだったらいいなぁという希望がドラマでは都合良くエッセンスとして組み込まれていますが、実際のパートナーシップや恋愛はそうでないことも多々ありますね。
男女間における誤解や幻想
【その1 相手は何でも理解してくれる】
相手が逐一自分を見守り、気持ちを察してくれるという幻想です。
私たちが相手を察しているようでも、それが本当に相手が望んでいるかは憶測でしかありません。
残念ながら、僕の場合、以心伝心で痒いところに手が届く「サービス」を相手に望んでいました。
僕の女性版コピーロボットでも製造しない限り、この望みは果たせなさそうでした。
【その2 相手は何でも許してくれる】
相手が聖母マリアのように、何もかも許してくれるという都合の良い幻想です。
対等な恋愛であるにも関わらず、相手に母親(父親)を求めて何でも許されるという思い込みです。
僕自身、お金・異性関係・仕事・義母や義父への対応…など、自分は勝手に振る舞うのに、相手にはそれを許さないところに自己中心的な愛を感じます。(→反省しながら、成長中)
そもそも、それは愛なのか?と自問しています。
【その3 相手は過去を含めて私を好きになってくれる】
過去の過ちや節度の無さを含めて愛してくれると思うのは、都合がいいかもしれません。
付き合い始めたら、彼女が彼氏の借金を払ってくれるという感覚とも言えます。
連帯保証人になってくれることを、「愛を担保に」相手に要求できると思うのは幻想です。
過去の過ちと思っている部分は自分の責任で所有することが相手を想う姿勢かもしれません。
【その4 相手は私の人生をある程度請け負ってくれる】
これも愛を担保にした連帯保証の要求と言えます。
相手が愛してくれる(支えてくれる・請け負ってくれる)から「自分を認められる、頑張れる」という姿勢はある面では素敵なことかもしれませんが、最終的には自分が自分の人生に責任を持つ必要があります。
ー以上です。
お相手はあなたを幸せにしてくれる人ではありません
恋愛や結婚当初の時期が「素敵な依存」になりうるのは、この「連帯保証」に装飾がされているからかもしれません。
しかし、
自己受容を棚上げして、愛を担保にさまざまなことを相手に要求してしまうとしたら、
それはどんな愛になるのでしょうか?
パートナーは私たちに愛の意味や人生の祝福を教えてくれる人です。
私たちを “幸せにしてくれる” 人ではありません。
もちろん、ドラマの影響で、僕も言っていましたよ。
「おまえのこと、幸せにするからね。」
離婚する時は、「○○のこと、幸せにできなくてごめんね。」
と。
自分の幸せに、自分で責任を持つことは、自由への扉ですが、人のせいにできないので、しんどい部分もあります。でも、自由です。
どうでしょうか?
僕自身は、相手に「要求する愛」や「期待する愛」で相手や自分を苦しめることなく、
パートナーが自分の前に現れた意味を感じながら、人生を生きていきたいと思っています。
僕の大きな誤解や幻想は徐々に解け、自由に愛を味わうことができています。
ご機嫌でいる時間が長いことも、他者の言動に振りまわされないことも、この解放感がなし得ていると言えるでしょうか。
自分とは違う人間が存在することの価値を受け取ってみるのはいかがでしょうか?