こんばんは、潤治です
今日は少し肌寒いくらいでしたが、本日行われたローフード説明会が終わった後、サイクリングに出かけました。肌にあたる風を満喫しました。温かいお風呂にゆったりと浸かりたい気分です。
さて、先々月の台湾旅行の記事も今回で最後になります。
最後は、地元の人との交流です。
寛子とふたりで、台湾の生きた歴史を知りたいという思い、地元の人たちで賑わう市場で買い物がしたいという願いは、あっけなく叶います。
ふたりで台北から、MRTで1時間もかけずに行ける温泉街…北投温泉。
台湾三大名湯のひとつです。
素晴らしい温泉街で、懐かしい雰囲気がします。
朝早くから、北投公園露天温泉を目指してやってきました。
水着着用なので、寛子とふたりで温泉に浸かることができます。
真夏の日差しに温泉…
日焼けを気にしながら入る温泉…
夜のほうがよかったのでは?とふたりで話している時に、
日本語で話しかけてくる人がいました…。
「めずらしいねぇ~、この時間に若者がいるなんて…。」
見ると、地元の紳士 K さんでした。
挨拶を交わすと、涼みがてら立ち話。
“これはサインだね?きっとこの人が、僕たちの願いを叶えてくれるよ。”
と寛子と目で合図をすると、この後の予定はとりあえず白紙にします。
これから始まる“何か”を予感しながら。
すると、K さんが、僕たちにこの後の予定はあるの?と訊いてきます。
もちろん、ありません!と答えます。
「じゃあ、おいで。地熱谷を紹介しよう!」
温泉を出て、待ち合わせするとそのまま、
K さんは僕たちを案内してくれるのでした。
日本の統治時代の話や、その後の日本との関係、
今、日本との関係で取り組んでいること…
いろいろな話をしてくれました。
日本人の僕たちが知らない日本人の良さを
台湾に住む紳士から教わるなんて思ってもいませんでした。
地熱谷があまりに熱く、真夏の暑さ+地熱谷の熱さに早々に引き上げようとしたら、周りの施設や観光スポットの案内をしてくれました。
「これがね、昭和天皇が皇太子の時にここに来た記念に建てられた石碑だよ。」
「あなた、ちょっと来なさい!この場所はね、
みんなが誰かのために掃除してくれるんだよ。義務じゃあなくてね。」
僕も寛子もK さんの講釈を受けます。
「美味しいお茶が欲しい?市場に行ってみたい?よしッ!じゃあ、行ってみよう!」
と僕たちをぐいぐい先導してくれます。
「あれが、日本の企業の温泉ホテル!その時、僕も相談にのったりしたんだよ。」
「あれは日本の銀行だね、この近くは温泉マンションがたくさんあるんだ。」
台湾に日本の企業がやってくる時、案内や調整役をKさんはよくするとのことでした。
台湾の良さを伝え、日本との友好を大切にしている言動が見てとれます。
K さんの行きつけのお茶の問屋さんに行くと高山茶がたくさんありました。
一般の人には売っていないそうで、
美味しいお茶を見ず知らずの僕たちに譲ってくれるのでした。
「日本は茶道!台湾はね、茶芸!なんだ。楽しみながら飲むんだよ。」
お茶の香りを楽しみ、お茶の葉の説明を僕たちにしてくれます。
「茶葉はね、手で摘むんだよ。これは30%発酵させてあるから、香りがさらに良いよ。」
お店の人と一緒になって、楽しそうに話してくれます。
お店の人も愉快だったのか、寛子に茶こしをプレゼントしてくれました。
ついでに、茶器を乗せていて、お湯をそのまま捨てられるステンレスのバットもあったらいいなと話していると、Kさんが「買いに行こう!」と市場にそのまま買い出しに行きます。
ドン・キホーテよりも強めの陳列をする雑貨屋さんへの誘導…、果物の説明…。
「ここは地元の人たちの市場だよ!活気があるだろう!バイクに気をつけて。」
ズポンの裾を直すことも忘れてKさんについていきます。
バイクで市場の細い道をそのまま入ってくるし、バイクから降りずに買い物をしている人もいて、驚きでした。
「僕はこれからテニスをしに行かなければならないんだ。残念ながら、一緒にお昼はできないんだ、残念…。」
そう僕たちに告げてから、2時間以上、一緒にいてくれて、いろいろな話をしてくれたKさんなのでした。
日本の魂は、台湾にいる人たちによっても支えられているんだなぁと思いました。
もっといろいろな生きた話を、また聴きに行こうと、寛子と約束しながら、帰路についたのでした。
出逢い、縁にも運にも導かれて、僕たちはいつも生かされています…。ほんの少し心を開いて世界を見ると当たり前のように安全な世界が広がっています…。
(台湾の旅 ひとまず終了)