ライフワーク一歩手前の物語「絶対に嫌だという思いは?」

僕には「所属の欲求」があるかもしれません。
なぜなら、世の中には怖いことがたくさんあり、身を守らなければならないと思っているところがあるからです。

ですので、所属し、利益を受けるためには、ある程度、自分を殺して「寄らば大樹の陰」で生きた方が良いのでは?と考える自分がいるわけです。49dd8a2897151c58c838f037c9ac7336_s

学生の頃までは、人間関係のしがらみなどあまり考えずに過ごしてきました。
好きな人は好きだし、嫌いな人は嫌いで、気に入らなければその人間関係はシャットダウンしてバイバイでした。街でそういう人とばったり出会しても、氣づかないふりをして出会っていなかったことにしていました。

お互いが人生の汚点になるような男女関係もありました。

とにかく、好きなようにふるまい、自分を束縛するものは何もなかったように思います。

しかし、社会人になり、人と人の付き合い方に大きな変化が訪れました。
嫌な人と付き合わなければいけなくなったし、そこに社会人としての利益があることも理解し、先輩、後輩、同僚という「人間関係のしがらみ」を感じていました。

嫌な先輩がいてもその人から受ける利益もあり、もやもやしながらもそののっぴきならない社会人生活を営んでいました。

嫌だけど、上手に付き合っていればいいことあるからなと自分に言い聞かせながら、日々の業務をこなしていました。

嫌な顔せずに、いろいろと従う僕にある先輩はとても優しくしてくれました。
そして、その結びつきもとても強くなっていきました。

その先輩のために仕事帰りに料理を作りに行ったり、
買い物やビデオの返却、燃えるゴミや雑誌の回収など。

嫌だなと思っても、会社という枠から出られない僕は、
その関係に甘んじるしかないと思い始めていたのでした。

先輩はさまざまな青果業のノウハウを教えてくれました。
ご飯をおごってくれることもしばしばでしたし、
他の店からの嫌がらせを受けないように配慮してくれることもありました。
会社の中でやっていくなら、絶対不可欠な日米安全保障条約でした。

御恩と奉公というよりは、支配と隷属といった感覚です。

僕は完全に彼のオンナでした。

彼はわたしのほんの少しの依存心をわしづかみにして、
露わにし辱めを与えながらその依存心に応えてくれるのでした。

「おまえには無理だろう?オレが守ってやるぞ。」
「他人に訊けないようなこともオレに訊けよ。」
「オマエに不利益なことはないから、傍にいろよ。」
「オマエはバカなんだから、オレの言うこと聞いていれば良いんだ。」

一度、わたしは彼の前で肌を見せてしまいました。
彼にわたしを委ねてしまったのです。
ありもしない相談事を作り上げて、先輩に解決策を賜るとか。
先輩の悪口を言っている他の社員のことを言いつけるとか。
彼のご機嫌とりをわたしはプライドを捨ててしていたのです。

彼はそのわたしの姿を自分に忠実な部下と思ったようでした。
わたしは彼の犬になったのです。

わたしは彼が喜んでくれる姿のために、
いつの間にか自分を殺すようになっていきました。

いつかこの関係は終わると自分に言い聞かせながら。

彼はわたしを操縦することを喜び、わたしも彼に操縦されることに甘んじていました。先輩の前ではそれをまるで悦んでいるようにふるまい、彼の機嫌をうかがいました。

ゴミの回収で車の中は生ごみ臭くなり、一時期僕の車の中はまるでゴミ屋敷のようになりました。

社会人として生きていくためには、こうしたしがらみに堪えなければいけないのか?
と夜中にゴミを捨てに行った帰り、悔しくて悲しくて、夜空を見上げると「雨のプラネタリウム」状態でした。(涙で空が…)

「力の前に尾を振るのは簡単だ…
振りたくなくても、振ってしまえば生きられる。
だがな、それは生きているんじゃねェ…
生かされているんだよ!!

力に翻弄され、てめえの意志とてめえの手足で動けなきゃ、
屈辱と後悔しか残らねえ!!」―コミック「サンクチュアリ」から

自分らしく生きようとする前に、僕はこの隷属から抜け出る必要がありました。
格好の良い起業の大義名分などは、ほんの数パーセント。

絶対に嫌だ!という思いが、起業をして生きようと思う僕を支えてくれたのも事実です。

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