不登校は家族の学びの場、大切なことが見えてくる

スターシード子育てライトワーカー

不登校は、自分を知る旅のはじまり

結婚して11年目にやってきた娘、2021年小学校2年生の時のこと。

学校に毎日行くということは、娘の希望でやめていました。

「2日連続で学校に行くのはしんどいなぁ…。」と娘。
「そうだね、1日おきにしようか。」と僕。

当時、週に2日か3日、登校するのが娘のペースでした。
休む日は、ゆっくりと眠ります。
1日パジャマで過ごす時もありますね。

一番大切なのは、まず家族全員がご機嫌であること、です。

娘はご機嫌でYouTubeを観ては、任天堂Switchで「マインクラフト」をしています。

「お腹空いているの忘れてた。」
「今、作るよ。何が良い?パン・ご飯・麺?」
「とりあえず、納豆をそのまま食べるよ。」

自分で何を食べたいのかを教えてくれるようになります。お腹が空いたタイミングもです。炊事をするこちらとしてはとても楽です。

「では、どうしようか?」

で考え始めます。

小葉 不登校

 

自分が優先されることの喜び

我が家のセラピーサロンに来客の予定がある時、娘はパジャマにちょっとした上着を羽織って出迎えます。

あくまでもパジャマでいることが彼女の優先順位上位です。
彼女にとってそれが「わたしは大切にされている」と感じるなら、それに越したことはないわけです。

「決められていた」「決めさせられた」選択肢ではなく、自分自身が納得して自由に選ぶという行為、そして、その責任を持つことで自己肯定感はあがっていきます

そして、「相手が望むものを聞き取り、提供する」というのは、人間関係の基本だと感じています。それを彼女も真似てくれているようです。

したいときにしたいようにしたい!自己決定権のあるなし

週に2日、3日の登校だと、勉強のペースについていくのがたいへんです。

近所のママ友と話をしていても、

「勉強についていけなくなるから、うちは休ませないんです。」

と言う人が多いです。

僕の心配をよそに、娘は嫌なことを無理強いされることを好みません。

「宿題、手伝おうか?」
「大丈夫だよ、遠慮しておきます。」

「宿題、手伝おうか?」という言葉には、僕の(宿題くらいはしなよ。)という想いがあり、娘はそういう僕の「言葉と本音がずれていること」に敏感です。

自分に正直だと、他人の本音と建て前のギャップに敏感になれる

娘が好む読書やYouTubeからの学びで好きな漢字を覚えたり、算数もマインクラフトでブロック数の算出のために、かけ算や割り算は自然と覚えていきます。

「2年生で習う漢字ってどういうこと?」

という娘の言葉に、学校が提供するカリキュラムとのギャップを思います。

「したいときにしたいようにしたい。
そのほうが勉強も楽しいし、漢字も覚えるよ。」

(ごもっとも…)と思うパパでした。

不登校から見える新しい家族のかたち

結局、娘がおうちにいると家族というワンチームで、料理や買い物に付き合ってもらうことになります。

掃除の段取りや買い物をする時の暗算、料理する時の軽量や工夫、どうするかの説明やイメージの共有などを通じて、言葉の使い方や語彙力、数字を覚えます。

そして、好奇心が娘を突き動かしていることをよく感じました。

ママに質問しておきながら、僕にも同じ質問をしてくることがあり、

「どうして、同じことをパパにも訊くの?」

と娘に訊くと、

「パパは同じことをどう答えるのかな、と思って。」

と彼女の好奇心から試されることもしばしば。

親の言葉は、ありがたいことに彼女にとって重いようです。それはそうですよね、カウンセリングをしていても、来談者の「子どもの頃に言われた親の言葉」の重さを感じますもの。

自分も親としての一言一言が彼女に何かしらの影響を与えているわけです。

でも、大切なのは「言葉」ではなく、家族の中の「雰囲氣」「機嫌」です。

どんなに論理的な説得も、娘が違和感を持ちますから。取り繕うこともできず、役割を演じることもできず、僕にとっては、逃げ場所がありません。

ですから、娘と話していると、「パパ、本当に言いたかったことは何?」と本音と言葉がズレると尋ねていきます。しんどいこともしばしばですが、成長はしますね。それが仕事にも直結するので、ありがたいわけですが。恥ずかしいことばかりです。

不登校で生まれる素敵なこと

不登校でいることで、家族と密に接することになります。そのことから生まれる素敵なことはたくさんありました。

例えば、

自己決定感の向上

家族とのコミュニケーションを通じて、そして、優先されている安心感の中で育まれ、子どもが自分自身が何を欲しているのかを理解し、自分で選ぶようになる。

問題解決力が身につく

子どもが家族と対等に話すことで、自分の気持ちや考えをどう伝えたらいいのかを整理して話し、トライ&エラーを繰り返せる。伝わらないもどかしさを充分に味わえる。

自他を肯定する

家族とコミュニケーションを取ることで、子どもが自分の世界観や価値観を深めて、自分にも他人にも優しくなる。人間関係や社会についての興味が増える。

自己有用感の向上

家族が子どもの話を聞き、共感や理解を示すことで、子どもが心の安定を得ることができる。条件付けした自己肯定ではなく、無条件に自分を認められる。

ーなどが、我が家で感じていることです。

不登校とは、ハイリスク(偏見や誤解など)でハイリターンな素敵なアクシデントです(微笑)。娘の成長や家族の結束が深まる素敵なことがたくさんあります。

 

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