インナーチャイルドの声を聴く大切さ
インナーチャイルド、自分の中にいる「子どもの心」は、過去に経験したショック、トラウマや傷を抱えたまま成長していくことがあります。
そのため、今の自分に対する思考、ものの見方や感情に影響を与えることがあります。
インナーチャイルドの声を聞き、その傷やトラウマに向き合い、癒すことは、より成熟した人間形成、穏やかな人生をおくるために必要なことです。
インナーチャイルドの声を聞いて癒すとどうなるでしょうか。
自分自身の理解が進む
ひとつひとつの現実に、どんなものの見方が潜んでいるかをインナーチャイルドの声から理解していきます。そして、自分がなぜそのような感情を持つのか、なぜそのような行動をとるのかといった自己理解が進みます。
自分への誤解を知る
トラウマや心の傷が原因で自信を失っている場合、インナーチャイルドの声を癒すことで、自信が回復することがあります。つまり、弱いと思っていた自分が実はパワフルな人間だったことに氣づきます。
ポジティブな変化
トラウマや心の傷から引き起こされるネガティブな感情や思考を受け容れ、癒すことで、よりポジティブな考え方やものの見方からの行動を起こすようになります。
無償罰教育をインナーチャイルドに施そう
古山明男先生の『子どもがやりたがることは信用できる』勉強会に参加しました。
暴力的でない教育「ノン・ヴァイオレント・エデュケーション」を提唱する先生。
- 叱らない
- 怒らない
- 無理にさせない
- ご褒美でつらない
- できるできないで不利益を生じさせない
つまりは無償罰教育です。
以下のようなことを言われたし、誰かに言ってしまうことはありますか?
「○○しないと、○○になっちゃうよ!」
「○○してくれたら、○○してあげるね。」
「○○してくれないのなら、○○してあげない。」
「何時までに、○○しておかないとダメだよ。」
「ちゃんとしないと、うまくいかないよ!ダメだよ。」
こういう言い方をされて育つと、いつの間にか「怒られないように」の優先順位が高い人間形成になります。
心理学でも「不快」を避けるためのほうが、人は行動を起こしやすいですから。
インナーチャイルドの声に親切になろう!
常に「怒られないように」ということに自分の力の多くをかけていたら、その人の思考は「怒る人」に奪われてしまいます。始終、気にかけているなんて、それだけで疲れてしまいそうです。
厳しい上司の下で、頭が真っ白になって仕事をミスする人や、いつも悩んでいて、進もうとしない人、そんな人に出逢ったことはありますか?
怒られないように人のことを伺っている自分がいたら、インナーチャイルドの声を聴くチャンスです。つまり、自分の心のありようや、傷ついてきた(怒られてきた)自分を癒す機会にして、自分自身を無償罰教育(ノン・ヴァイオレント・エデュケーション)をするわけです。
「怒られるのいやだったね、悲しかったね。」
「じゃあ、こうしてみるっていうのはどう?」
そんな風に、自分の弱さを包み込んであげたり、自分に対して提案、もしくはお願いしてみたり、優しい対話から、生まれるものがあります。
古山先生の「教育とは親切にすること」という言葉は、我が家の教育のモットーです。
そして、自分に親切にする習慣にもつながっています。
穏やかに自分とこの世界を愛す方法です。