はじめに、自宅でセラピールームを立ち上げ、
子どもたちのカウンセリングやサポートを無償でやりたいという思いがありました。
そのために、心理カウンセラーになるべく勉強をしていたし、
小学校での学校カウンセラーという経験もさせてもらっていました。
言葉だけではなく、身体からもアプローチがしたいという思いから整体を学び始めました。
描いた夢のピースはひとつひとつはまり始め、順風満帆というところでした。
しかし…
本当にこのままでいいのだろうか？
うまくいくのだろか？
という猜疑心が突然、僕を襲い始めました。
カウンセリングを学んでいる仲間と話していても、
自分を癒すために、家族のために、趣味程度でという言葉に、
自分自身の燃えたぎる思いが沈静化されていくように感じ、
何かうまくいくヴィジョンが持てずにいました。
そのような時に出合ったのが、ネットワークビジネスでした。
そのビジネスでは、多くのリーダーたちが自分のビジネスを成功させていました。
自由気ままに海外と日本を行ったり来たり、定住しない人
サラリーマンの年収を月収でもらうような人
大学生の夏休みがずっと続くような生活をしている人
ベンツに乗り、億単位のマンションに暮らしている人
これが成功だ！と言わんばかりの人たちも多かったです。
夢を持つことは大切だと教えてくれるメンターもいました。
僕の依存心がなせる業だと思います。
そのような「成功した姿」を目の当たりにして興奮しました。
ひょっとしたら、このビジネスで成功したら、僕の夢に近づけるだろうか？
と思うようになっていました。
「3年は死ぬ氣でこのビジネスに打ち込んでみなさい。
そうすれば、結果がついてくる。」というのが、この業界の定説でしょうか。
当時の志を同じくする仲間たちと励まし合いながら、
このビジネスに取り組んでいたように思います。
…と言ってもやっていることとは、
「権威のある人に近づく」
「パワーポイントでビジネスプレゼンテーション」
「なんだか得しそうなつるみに入る」
「その業界に精通する人脈を作る」
「女子にアプローチする」
「世間の価値観を差別視できるような知識を身につける」
「仲間と夢を語り合い、気持ちよくなる」
「仲間と勉強会を開き、ビジネスやっている氣分になる」
などなど、あまり生産的なものはなく、
なんとなく不安だから、
自分を信じきれないから、
楽な道のりはないか
と探しているから、魂が喜ぶようなものではありませんでした。
次第に効率悪くビジネスに注力していくようになりました。
そのネットワークビジネスのつるみの中では、
次第に若者グループを引っ張るような立場にもなりました。
僕から始める流通網は広がり、権利的な収入もいただくようになりました。
このビジネスで成功することが、僕の夢への最短距離だ！と確信のようなものと、
何か煮え切らない、嘘くさい自分が心の中に有り続けました。
そのような時、そのビジネスでは人間関係のしがらみから抜け、
疎ましがられているあるメンターがいました。
そのビジネスをする人たちからすれば、
アウトサイダー（部外者、仲間はすれ）のような立場の人です。
そのメンターが僕に言ってくれたのは、
「水本くんは、人生で成功したいの？それともこのビジネスで成功したいの？
僕は人生で成功したい、それにこのビジネスが役に立っているだけだよ。
どちらが主体か忘れてしまっては、道に迷うよ。」
ということでした。
ビジネスのグループの中で目立ってみても、
結局、クラスで目立ちたい小学生と同じ思考じゃないか、
成功者の真似をしてみても僕の人生を創造するのは僕にしかできない…、
と、僕は結局、自分の不安から、自ら拘束、管理されるしがらみを求めていたわけです。
「オレ、やっぱり自分がしたいことを今すぐすることにしたよ。」
それから、場所など関係なく、自分が心理カウンセラー・整体師として活動していくことを決め、
ゆっくりと今のAQUAMIXT へつながる道を歩み始めるのでした。
ビジネスを使って、しがらみゲームを楽しんでいるなんてちょっと切ないものね。
スピリチュアル起業はそのことが出やすい形態と言えるでしょうか。
このあたりは、ライフパーパス個人レッスンで深めたいところです。
