みなさま おはおようございます
自然の精霊と戯れるのが大好きAQUA MIXTの寛子です。
日本列島広範囲に大きな被害を残した台風15号、みなさまご無事だったでしょうか。
聖ヶ丘に続く心臓破りの階段おどり場付近。
嵐の後・・・
この辺は緑に囲まれているため、木々の枝や葉が多く散乱していました。
この日私は山歩きを予定していたため、丸1日空いていたのです。
しかし台風で断念して1日家にいたので、窓の外をいろんなものが飛んでいくのを
ひょえ~~と思いながら見ていました。
さて今回の小さい秋シリーズは、台風や雨風とは関係なく、木の枝が落ちてくる話。
天気の良い日でもコナラ林の下に、たくさんの若いドングリの枝が落ちていることがあります。
夏の終わりから秋にかけて、コナラのドングリがまだ若い時期に見られます。
ほら、ドングリつきの小枝ちゃん みーつけた!
桜ヶ丘公園は、コナラやクヌギなど通称「ドングリ」のなる木がいっぱい
(参考 どんぐり図鑑)
でもね。
先日の台風の時のように、強い風のせいで落ちてくる枝とは違うところが2点あります。
わかるかな??
1.枝の切り口が、スパッと鋭利なもので切った状態。
風で折れたら、こんな風にはなりませぬ。
2.どんぐりの帽子部分をよくよく見てね。
小さな穴が開いているの。
ね、不自然でしょ~
犯人は「ハイイロチョッキリ」というゾウムシの仲間。
彼らは青いドングリに産卵し、ドングリがそれ以上成長しないようにメスが枝ごと切り落とすんですよ。
(幼虫が若いくて柔らかいドングリを食べやすい、ドングリが成長して押しつぶされないように、など理由があるらしい)
ハイイロチョッキリ? どんな虫か興味ある方へ
うちからご近所の「南大沢季節便り」ブログへ
大学時代に生物の野外実習を受講していたとき、大学構内の演習林で初めて「ハイイロチョッキリ」の話を聞いたときに、とても面白いな~って思いました。
色々な種類のドングリがありますが、それぞれに虫が付いたりリスや小動物の餌になったり。
ある種類のドングリは、実が豊作の年⇒あまり実がならない年を繰り返します。
秋に近所で見かけるドングリの数は、確かに年によって多かったり少なかったりします。
気候が悪くて不作の年があるのではなく・・・
そうなることによって、リスなどの小動物が増えすぎない効果があるそうです。
ドングリの実が豊作になる⇒ドングリを食べる小動物が増えすぎる⇒実を食べ尽くされる⇒ドングリの子孫を残せない
この悪循環にならないように、自然界はバランスを保っているのですね。
そのダイナミックな生命の共生の関係に思いを馳せる、秋の到来を感じさせるドングリの小枝なのでした。