年末に高熱を発症…
そのまま床に伏せりながら、1日数時間だけパソコンに向かえるような日々を送っていました。
完治はせず、病弱な自分をジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ」の翔さん状態と自分を揶揄しています。
【潤治メモ:アリエッティ 翔さん状態】
映画「借りぐらしのアリエッティ」に出てくる12歳の少年。生まれつき心臓が弱いためにアリエッティのいる屋敷に療養のために訪れる。両親が離婚をしていて実母が仕事を優先するあたり家族の交流は薄い。
ちょっと走ると息切れ、雨で冷える日は家の外には出ず、ベットの上で過ごす。アリエッティに自暴自棄になって「死ぬのは僕の方だ。」と言ってみたりする。びっくりすることも心臓に悪く、感情が動くことも身体に障るらしい。潤治曰く、「ガラスのエースだな。」と言わしめる男。
床に伏せりながら、全く創造的な活動ができない日もあり、自分の存在価値を見失う時がありました。もちろん、それがすべてではないですが、その比率が高くなりがちなわけですね。
精神に次第に隙間ができ、弱さや依存心が首をもたげてくるわけです。
そのような時に寛子がタイムリーな関わり方をしてくれます。
「1度、精密検査受けた方がいいんじゃない?12月からずっと病弱じゃない?」
「いつかね。」
「『いつかね』っていつだ?」
「…。」
病弱だからでしょうね、心配してくれる寛子の言葉を被害者意識たっぷりで受け取ってしまうわけです。
「こっちだってね、好きで高熱を出しているわけじゃないから!」
と寛子にぶつけようとしましたが、思いとどまりました。
ああ、好きで高熱を出しているわけかぁ…。こうやって高熱を出して、アリエッティの翔さん状態で周りにガラス細工のように扱って欲しいわけだ。ただ、存在する自分で承認されたいわけで、何もしない何も生み出していない僕でも存在していいの?と許可が欲しいわけなのに、それにYESとされるのも怖いので被害者意識たっぷりで対応してしまうわけか…。
とブツブツと独り言を言っていたのですが、問いかけの天使は僕に問いかけをさせるのです。
「この状況、僕の魂は何を望んでいるの?どんな氣づきを楽しみたいの?」
しばらくすると、借りぐらしのアリエッティ 翔さん状態と自分を揶揄していたことに心がフォーカスするのです。
「なるほどね、【借りぐらし】ね。」
身体や生活を節制して、自分のコントロール下において僕の求めるパフォーマンスや肉体を手に入れていましたが、そういう執着ももう必要はなく、もっと身体が喜ぶことを選択することで、よりエネルギッシュになれるってことのようです。
つまり、僕の肉体は僕にとって【借りぐらし】なわけです。
僕の身体の感覚をもっと大切にして良いということでしょうか。
今まで、食に対してもストイックにベジタリアンであろうとすることも多かったですから。
その姿勢は心身の健康は必要条件ではあっても、十分条件ではなかったということでもあるでしょう。
そして、身体の声を聴く健康状態があるようです。
借りぐらしのアリエッティ 翔さん状態にならなければ、もっと猜疑心を出して健康にこだわり、執着し、魂の求める健康から遠ざかるところだったかもしれません。