「大人たちへの失望 僕は中学校に通うのをやめた」

スターシード子育て人間関係

娘曰く、「いつ学校をやめてもいいんだからね。」

娘がそう言い出したのは、小学校1年生の夏。
小学校にあがる前、娘は体育会系幼児園に通っていました。

朝体操といって、朝からグランドを何周も走り、3歳から2泊3日の夏キャンプ、冬スキーキャンプが授業としてありました。山中湖一周歩いたり、洞窟探検や石割山の400段階段にチャレンジ、富士山に登ったりと「中学生の部活か!」とよく思ったものです。

しかし、小学校にあがり、娘はほどなくして、

「バディ(スポーツ幼児園)のほうが楽しかったなぁ。」と言い出すようになりました。

どうして?と尋ねると、

「バディの先生たちには、嘘が無かったもん。」
「小学校は嘘が多いよ。」

コロナ騒動の影響もありますが、それだけではなく、大人の振るまいに感じるものがあったようです。

娘曰く、 「3年生になったら学校やめる!!絶対! (そのまえかも)」

僕の感覚では、学校をやめるという選択肢がなく育ちましたから、そうは言っても我慢しながら、通うんだろうとぼんやりと思っていました。

ですから、娘にそんな強い意志があると思っていませんでした。

2年生も後半にさしかかると、まっすぐに僕の目を見て、

「学校をやめます!3年生になったら。」

と言い放ち、それを宝地図ボードに貼っていました。

体育会系幼児園4年間で培った「すごみ」「度胸」「自尊心」を前に、僕が感じている「体裁」「世間体」など効力はなく、彼女の意志を受け容れずにはいられませんでした。

彼女の「決めたとおり」、3年生になった4月から学校には「積極的不登校」ということで受け容れてもらいました。(給食センターにも事前に相談してとめてもらいました)

担任の先生からは「応援しています」とお言葉をいただきました。

書籍「大人たちへの失望 僕は中学校に通うのをやめた」

先日、一般社団法人 「みんな天才化機構」理事の丸本大仁(はるひと)さんのお話会に参加しました。彼は、コロナ騒動をきっかけに学校の対応のおかしさを感じ、不登校になった方です。

学校のおかしさや世の中のおかしさをこの騒動をきっかけに考える人は増えています。

学校という枠組みから脱するのは、僕の感覚では勇氣がいることなのですが、彼らからすると選択肢のひとつなのかもしれません。娘を見ているとそう思います。

彼は本も出版し、全国で公演をしています。
高幡不動駅前「珈琲はうす あんず村」で行われた今回のお話会では、

  • 疑問を持つこと
  • 考えること

という大切さをまっすぐに伝えてくれました。

大人としては耳の痛い話も…

「おかしいと思うことをおかしいと思いながら」
従っている自分を正当化して…

それを次世代に繋ごうとしている自分はいないか自問する機会になりました。

そして、お話会は、体温が感じられる距離です。

視線や声の響き、口元の小さな動き、身体が発する非言語なもの。
SNSやリモートの普及により、機会が損なわれている大切なことです。

触れ合うことの尊さをあらためて思うこのコロナ騒動です。

お話会はあっという間に終わり、懇親会では同じように考える人たちとお話しができました。

彼のギャランティーは、この「珈琲はうす あんず村」の食事と店長が話してくれました。
利他的に動く人たちの姿は、眩しく映りました。

行動し続ける大人:池田としえ議員

コロナ騒動の前から、子宮頸がんワクチンの危険性や被害者の方々の訴えをして全国を駆け巡っている彼女が、このお話会に来ていました。僕たちが住んでいる多摩市のお隣、日野市の市議会議員です。(お近くで嬉しい!)

横に座ると、彼女から話しかけてくれて、場を和ましてくれました。

「わたしも学校やめたんだよ!学校と縁が切れて嬉しいんだ!」と娘が言うと、

「おまえ、すごいなぁ〜!学校、やめたのか?」と豪快な物言い。
その言葉に力強さと懐深い優しさを感じました。

大人の僕は距離感をどうしようと思っていると、娘はすぐに「LINE交換しよう!」と話して、そのやり方を教えていました。

利他的に動く大人を見るのは、本当にいい経験だと思います。
学校で嘘が多いと話してくれる娘は「あなたのために…」という言葉が好きではありません。

  • 給食を食べられない子どもたちもいるんだ(から、残さずに食べなさい)
  • 学校に来ないと将来困ったことになる(から、きちんと登校しなさい)
  • 集団生活を学ぶために、学校はとても大切な場所(だから、学校に来なさい)

など、先生がまことしやかに話すこともいつも嘘が多いと娘は話してくれました。

「あなたのために…」という言葉にも、いつも小声で「自分のためでしょ?」とツッコんでいたようです。
ですから、僕も父親として、嘘がなく、まっすぐに彼女とコミュニケーションをとるように心がけています。

これからも、自分の思うように生きる力を育むために、そのサポートになればいいなと思っています。

  • 自分はどう思っているのか正直に受け容れよう
  • 言動一致する人間に(なるべく)なろう
  • 自分の不安に正直になろう
  • 言葉のうんこは定期的にパパとシェアしよう
    (腹黒さ大歓迎)
  • お金の流れを意識しよう(誰にわたるお金なのか)
  • 疑う心を大切にしよう

娘とよく分かち合う行動指針です。
ほぼ出来ていないのが、パパのほうなのですが…。

僕もカッコイイ大人になれるだろうか。

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