志の高い仕事も、日々、それに向き合うにあたり、考えさせられることがあります。
1日1日のその作業を心から愛しているかということです。
その作業が嫌いだけど、それで手に入るお金や名声に心が奪われて、走り続けることもできます。
その作業を心から愛し、淡々と日常を生きることもできます。その結果、おまけのようにお金や名声がついてくることがあるかもしれません。
人は結果を求めると近道したがると僕自身思います。(僕だけ?)
「ライフワーク一歩手前の物語」シリーズで描かれた僕の姿は、
成功したいと思い、その結果を受け取っている人たちの姿を見て、
そのビジネスで頑張れば、僕もそうなれる!と人生一発逆転のような氣持ちになった暑苦しい、偽やりがいの姿です。
当時、心に入ってきた「成功者の姿」は、とてつもなく僕にとっては衝撃的でした。
しかし、その彼らがやっていることと言ったら、
「スキンケアやサプリメントの紹介」
「ビジネスチャンスの紹介」
「セミナーに人をお連れする」
「自身でセミナーを開催する」
といったものでした。
「このビジネスは真似をするビジネスです。」とよく言われました。
当時の仲間たちと集い、スキンケアのお試し会を開いたり、
サプリメントの効用をパワーポイントで説明したり、
成功者と呼ばれる人たちのセミナーに知人・友人を連れて行ったり、
自分自身でもセミナーを開催して、ビジネスチャンスを煽ったり、
と自分でも何をしているんだろうと感じながらも、
「でも、この作業が思い描いた成功につながっている!」と思い直して、
日々を過ごしていました。
あまりにも遠くにある「しずる【sizzle】」が、
僕たちの成功への意欲を駆り立たのでした。
目の前にニンジン吊らされた馬のように、脇目もふらず、走り続けました。
そうすることが成功への近道だと思い、いつの間にかセラピストという本来の僕の目標は引き出しの中にしまいっぱなしでした。
結果は見えないけど、本当に好きなことは、
人と話をしてその中に癒しを見ることでした。
確かにネットワークビジネスを進めるにあたり、
人と話し、その中に癒しを見ることもありました。
しかしながら、そこにある射幸心やシズル感によって
僕はその瞬間を軽視するようになっていました。
もっと人とつながり、人の心を探究していきたいという思いは、
成功したいという僕の燃えたぎる思いを鎮めるどころか、
あまり役に立たないように思えたということですね。
結果が見えている、それを実現している人たちがいると、
つい、自分もああなれるのだ!と取り違えてしまうのだろうと思います。
結果的に自分らしい人生をおくろうと思ったら、
人真似ではなく、自分の心に正直になる勇氣が必要です。
自分の真実に向かおうとする意志でしょうか。
ありがたいことに今は、自分が好きな作業を1日1日進めています。
それがどこに向かうか、どのような結果をもたらすかにあまり興味はありません。
(どうせ、予想以上のことが起こるし、あれこれ思い悩んでも思い通りになんていかないでしょ?)
日々の「自分の真実に向かおうとする意志」さえあれば、
自分を裏切ることもなく、嘘をつくこともなく、作業を愛し、
今が幸せという状態でいられることに氣づきました。
そのためには、自分の価値観やそのルーツ、過去生などを見ていく必要もあります。
このあたりは、ライフパーパス個人レッスンで深めたいところです。