不登校生活 1日のはじまり
我が家の場合、娘は好きなだけ朝は寝ています。
身体が眠りたがれば眠っているし、早く起きたければ起きるような朝のはじまりです。
「早く起きなさい」「もう、こんな時間よ!」「ああ、もう起きなくっちゃ!」
という言葉がお互いに必要ないのは、親も子も心理的な圧力がなく、楽です。
起きたいときに起きる自由を大切にしています。生理的な欲求を他人にコントロールされることはとてもストレスだからです。特に3大欲求である「食欲」「睡眠欲」「排泄欲(性欲)」はストレスをかけやすく、日常生活で指示してしまう傾向が親子関係においてあります。
「早く、食べちゃいなさい!」
「もう、こんな時間、早く寝なさい!」
「食後、トイレに行っておきなさい!」
などでしょうか。
もちろん、父親である僕も言いがちです(苦笑)。
ですから、誰に急かされることもなく、起こされることもなく、自分で起きてきて、今日は何をしよう!とワクワクしている朝は、娘にとって大切なものだと思っています。
「学校をやめてもいいんだからね。」
「学校をやめてもいいんだからね。」
娘がそう言い出したのは、小学校1年生の夏。
小学校にあがる前、娘は体育会系幼児園に通っていました。
朝体操といって、朝からグランドを何周も走り、3歳から2泊3日の夏キャンプ、冬スキーキャンプが授業としてありました。山中湖一周歩いたり、洞窟探検や石割山の400段階段にチャレンジ、富士山に登ったりと「中学生の部活か!」とよく思ったものです。
しかし、小学校にあがり、娘はほどなくして、
「バディ(スポーツ幼児園)のほうが楽しかったなぁ。」と言い出すようになりました。
どうして?と尋ねると、
「バディの先生たちには、嘘が無かったもん。」
「小学校は嘘が多いよ。」
コロナ騒動の影響もありますが、それだけではなく、大人の振るまいに感じるものがあったようです。
学校をやめるという選択肢
僕の感覚では、学校をやめるという選択肢がなく育ちましたから、そうは言っても我慢しながら、通うんだろうとぼんやりと思っていました。
ですから、娘にそんな強い意志があると思っていませんでした。
2年生も後半にさしかかると、まっすぐに僕の目を見て、
「学校をやめます!3年生になったら。」
と言い放ち、それを宝地図ボードに貼っていました。
体育会系幼児園4年間で培った「すごみ」「度胸」「自尊心」を前に、僕が感じている「体裁」「世間体」など効力はなく、彼女の意志を受け容れずにはいられませんでした。
彼女の「決めたとおり」、3年生になった4月から学校には「積極的不登校」ということで受け容れてもらいました。(給食センターにも事前に相談してとめてもらいました)
担任の先生からは「応援しています」とお言葉をいただきました。
2023年現在もとても良い関係で先生たちに応援してもらっています。
不登校とホームスクールの違いは?
我が家の感覚としては、世間で言うところの「不登校」というよりも、「ホームスクール」と言ったほうが適切かもしれません。
家族の思いに【学校への復帰】は微塵もなく、自由に学んで欲しいと思います。氣ままに学び、充分に自分と対話する時間を持って欲しいです。
子どもが学校に戻ることを望んでいれば「不登校」で、学校とは距離を置いて、学習したいと思えば「ホームスクール」でしょうか。あとは、子どもの意志をどう尊重するか?です。
自分以外の誰かを尊重する時に、自分が自分を大切に、自分の氣持ちに正直に、自分自身を尊重していることが前提になると親自身も思います。