おまえはサラリーマンじゃない!商人だ!~パート2~

潤治の徒然草

おはようございます、潤治です晴れveg084.jpg
先日、スーパーマーケットを訪れた際、いろいろな春野菜が並べられ、春野菜コーナーなるものが設置されていました。
新じゃが・葉玉ねぎ・菜ばな・山ウド・スナップエンドウ・絹さや…などがありました。
これから、このコーナーの品目がすこしずつ増えていくのが楽しみです。
しばらくするとタラの芽、生ふき、ぜんまい水煮…、そしてタケノコ…、もう春です。
残念ながら、青果売り場には店員が見あたらず、そのコーナーの前で立ち止まっているお客さんが「どうやって食べるんだろう」…と質問したそうな雰囲気をかもし出していましたが、手に取った葉玉ねぎを元の売り場に返していました…、残念!
売り場にいる店員に声をかけたこと…ありますか?

僕は20代のころ、スーパーマーケットの青果部門で働いていたことがあります。
朝から晩まで、休みもあってないような…。
仕事を休んでいても、お店はやっていますから、休日でも上司から電話はかかってくるし、部下からも電話はかかってくるし…で、シフトで休む職業には今後就きたくない…と思ったものです。
新入社員として働き始め、一番苦手だったのが…、売り場で声を出すことです。
「いらっしゃい、いらっしゃ~い!お買い得、お買い得よぉ~(ん)。」→(ん)は心の中で言っていました。
ああ、僕のイメージが…とか、ひとり言みたいなことを言えるか!…とか、心の中の葛藤は凄まじく…。
その僕の様子に上司がするどく斬りこみます。
「おまえ、誰のために声出してんだよ? 恥ずかしいとか思ってるんじゃないの?」
「えッ…」 と図星の僕。
「客のために声を出しているんだよ。売り場でお前に声をかけやすいように、コミュニケーションをとるためにこちらから声をかけるんだよ!無言で品出ししている店員に誰が声をかけてくれると思ってんだよ?だから、大切なんだよ。誰のために声を出しているかを思うのは…。売り場でコミュニケーションをとることを覚えるまで、売り場にいろ!」
…としばらくの期間、売り場の品出しだけを一日中していました。
声を出して、売り込んでいる姿は何だかカッコ悪い…と思っていました。
声を出し続けて学んだことは…
・ただ、声を出すだけではお客さんは声をかけてきてくれない
・声をかけてもらおうという気持ちで声を出さないと声をかけてもらえない
・恥ずかしいという気持ちは、実は自分のことだけを考えていること
・自分から発生させるコミュニケーションの大切さ
・どんな声のトーンが一番声をかけやすい状態か
・他人の懐に入る声のトーンやペース
結局、自分が可愛くて、お客さんのことを考えていない自分自身を思い知らされることになるのでした…。
どういう思いから、声を出しているのか…、なんて考えたこともありませんでしたから。
今でも、スーパーマーケットに行くと売り場で声を出している店員の気持ちを思います。
どんな思いで声を出しているんだろう…。
声は、言葉の意味以上に、「何か」が相手に伝わります。
そのことをキャベツの品出しをしながら、考えていたものです。
おかげさまで、その後…、売り場に出るとお客さんとお話して、レシピなんかを教えあったりするようになりました。
その声で届けようとしているものは何でしょうか…。
いつも、自分に問いかけていることです。


コミュニケーションをさまざまな角度から観る「星の羅針盤シリーズ」
 第5回 「理解される力」
・2010年1月16日(土) 聖ヶ丘 13時~17時
相手に理解されるということは、相手のことを受け入れるだけではなく…
相手の心の中に自分の思いを届けることです。
 第6回 「ゆだねる力」
・2010年2月20日(土) 聖ヶ丘 13時~17時
コミュニケーションは信頼や愛をベースにしています。
あなたの無限の可能性を持つ「心」の力を最大限に発揮しましょう。
「信頼」は「コントロール」する気持ち、自分を「守りたくなる」気持ちを癒します。 そこに「愛」を見るか、「怖れ」を見るか…

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