おはようございます、潤治です。
先日、スーパーマーケットに買い物に行くと
香川県産の菜の花が販売されていました。
春が近いなぁ…と思いながらも、温かい地方の産地に意識を向けてみました。
菜の花は湯がいて、からし醤油で頂くと美味しいな…と思いながら売り場を散策していました。
菜の花の販売価格は出始めは298円くらいが相場で、198円だったら底値です。
この時期に198円なら、赤字で売っている可能性もあります。
なぜ、赤字でも売れるのか…
それは、お店が利益を出しながら販売できているからです。
利益高に余裕があるということです。
菜の花みたいな旬の短い野菜を大きく売り込めないお店は、余裕がない…
ということかもしれません。
申し訳なさそうに10束くらいを品揃えして298円で売っているお店もあります…。
昔、スーパーマーケットの青果部で働いていた20代の頃に
上司に教わったことがあります。
『お客さまが菜の花を食べたいと思って買いに来て、そして売り場にある…
というタイミングではダメなんだよ。
お客さまが“菜の花を食べたい”と思い出してくれるくらい
こちらが先に売り込まなければならないんだ。
赤字で売ることを怖れるな!お客さまを動機付けられる売り場にしろ!。』
相手が欲するよりも先に、相手の内発的な動機を喚起させるように
相手を観じるということの大切さを、
「おまえはサラリーマンじゃない!商人だ!」
と口うるさくいう上司から教えてもらいました。
これはひとつの青果売り場とお客さまの間でのコミュニケーションですが、
大切なことを教わったと感じています。
- 相手が何を感じ、何を考えるだろうか…と相手になりきって感じてみる。
- 相手の自分との間に漂う、言葉にならない、見えないものを観じる。
- 誤解されることを怖れない。
- 謙虚になることで感じられる世界がある。
- ゆとりのある状態を大切にする。
僕が新入社員の頃から、市場に連れていってはいろいろと教えてくれる上司でした…。
朝から「熱いなぁ」と思わせるほど、この上司は商人でした。
適正な利益を出して、常にお客さまへの還元を考えているような
良心的なお店を選ぶひとつの目安にしてみてくださいねッ。
葉の花も、香川県~愛知県~千葉県と産地は移動していきます。
春の訪れの声が、南から聞こえてきそうです。
スーパーマーケットの売り場から、そんなことを感じてみるのもイイですね。
潤治のデトックスランチレッスン ・2010年 2月7日(日)