夜明けのレッスン(8)前世療法 Part.5『ソウルメイト』

トラウマ前世・過去生

夜明けを待つこんにちは。
AQUA MIXTの寛子です。

メリークリスマスクリスマス
プレゼントの代わりに、手料理を昨日から作り続けてました・笑
しばらく脱線していましたが、今回は前世療法編に戻ります。

いよいよ、4回目の退行催眠セッションです。

それまでのセッションで、子供時代の思い込みを外し、そして大学時代の恋愛で感じていた罪悪感を許すことが出来た私でした。
必要な順番でひとつひとつ癒していく、セッションの進み方でした。

しかし、パニックになるような症状、そしてヒプノセラピーを受けようと決心するきっかけとなったその当時執着していたある人との関係は、まだ解決していませんでした。
ひとつひとつ癒されていったことで、一番中心にあった問題がより明確に浮き彫りになったような苦しさがありました。

2001.10.21のメール

今日は落ち着いてきました。
また、私の「恐怖症」が出てしまったと、落ち込んでいます。
少し、良くなってきたと思ったのですが。
やはり、きちんと原因になった出来事を催眠療法で再体験して、その恐怖心を解放しないといけないようです。
それは、ある種のパニック状態で、もうここ10年くらいひどく悩まされている事は伝えてある通りです。
大学時代の彼氏との関係に原因がない事は、前回のセッションでも先生と確認しました。
ただ、ほんのきっかけがあるだけで、なのです。
それが、当時はカナダでの出来事を思い出したこと、今だとあなたとの関係に拠る事、でもあなたとの関係はきっかけに過ぎないのです。
だから、あなたが何をしても効果がない、という事になってしまうのです。

トラウマ関係の本を読んだり、セッションで気付いてきたことなどから、恐らく何か強烈な「最愛の人との生き別れ」の出来事が、幼少時か、過去生であったのだと思います。
全く覚えはないのですが、ただあったのだろう、と思うだけで、解決していません。
不思議ですが、その出来事を無意識から引き出して解放してあげなければいけません。
そうすることで、様々な理由の判らない恐怖症を克服してきた人たちが、前例としてたくさんいることが、今は自分の中での一つの救いです。

いつも決まって、自分にとってとても大切な人が何かで離れてしまうような気持ちになします。些細なことで言えば、例えば電話を切らなければいけないという時にも、激しくそのパニックに陥ります。
これは、あなたとの関係に問題そのものがあるというより、きっかけに過ぎず、自分のトラウマに大きな原因があるようです。

次回、これについて少し調べてみようと思います。
風邪が辛いですが、明日は這ってでも会社に行きます。
そして、今週中に、午前中にでも、ヒプノのセッションを受けようかと思っているところです。
整理してみると、その感情は、自分のせいで相手が離れてしまう、というものであったり、もうこれで一生会えない、失ってしまう、というものであったりするのですが、それは異常とも言える恐怖感で、そして相手にも多大な負担をかけてしまいます。(何度も、電話や面と向かって私があなたに見せている状態です。)
これが、少し解決の糸口を掴めたなら、あなたとの関係も随分変わるだろうと思うのです。
辛い現実も、少し辛さが緩和されると思うのです。
今の辛さは、この恐怖に支配されているところが大きいです。
だから、この恐怖が現われないときは、辛くてもなんとかやっていきたいと思うのです。辛い事も乗り越えて、それでも大切な存在であることは、どうしても変わらないのです。
パニックはずっと繰り返してきている事ですが、適切な処置で良くなると思います。
それまでは、なるべくなるべく、あなたに迷惑を掛けないようにしていきたいです。そうして、自分の問題を解決して行きながら、本当にあなたとの関係を良くして行きたいと思っています。

2001.10.25の日記

4回目の催眠療法セッション。
はじめのカウンセリング。
前回からの整理してきた気持ち。
恐怖、不安の感情の出所は奥が深そうな話。
どうも「自分のせいで」という自信のなさが付きまとう。

セラピストの先生に「自分に自信が持てないでいる」といわれて、うーん、前世ではなにか自信が持てない理由があったのかしら?すごく不器用だったとか?!などとぼんやり考えていた。

催眠に誘導される。
今までは時代をある程度特定した誘導だったけれども、今回は全く違う形での最初の誘導だった。

『身も心も、張り裂けそうな思いをした一番最近の体験へ戻りなさい。』

(しばらくイメージが定まらない・・・ふわふわしたイメージが、像を結ばない感覚。)

しばらくすると、だんだんイメージが見えてきた。見たことがない風景。
これは、鐘かしら・・・?!視野を少しずつ広げていく。
どうやら、私は教会らしき建物の上部の鐘を見上げている。

その時の感情、とても孤独な気持ちでいた。
『周りには誰かいますか?!』

周りの人は・・・意識を向ける。
よくよく注意してみると、何人かの人影のイメージは、みな倒れていてすでに息はない。
何故だろう?現場にはいなかったので、具体的に何が起こったのか解らない。

教会の周りは、茶色い地面で舗装はされていない。他の建物も認識できず、荒涼とした感じだ。

なんだろう?戦争か?病気が流行った?ここはいつ時代のどこかも解らない。
『その中に、誰か知っている人はいますか?』
自分の直ぐ近くに倒れている人、随分たくましい男の人。
・・・もしかしてあの人?
どうしてもその人、全然見た目は別人だけど、彼だ、絶対に、と思う。

急に、涙が溢れる。とめどもなく。
なんだろう、まだ死因はわからない。もう、肌の色も生気を失っている。

『あなたとそこではどういう関係の人ですか?』

友達?違う。兄弟でもない。恋人とも違うみたい。
・・・お父さん?あなたって、お父さんだったの?
自分は・・・男の子、歳はわからないけど、たぶん子供、男の子みたい。

『他の人は?』
自分の他の家族もいるみたいだけど、今知っている人はいない。

家族を全員失った、特に最愛の父の死に面している。
深い深い悲しみを全身の感覚で思い出し、ひたすら泣く。

自分は、この現場には居なかった。
どうして・・・?なかなか思い出せない。
どうしてその場に居なかった?
ここに戻ってきたら、もうみなこの状態だった。
全てを失った絶望感。そして、教会の鐘を見上げている。

(最初の視点の状態がやっとわかった)

ふと、客観的視点になる。

これが私?!
金髪の男の子、歳は10歳前後くらい?

剣かナイフを手にとって喉に差しているビジョンがずっと見えている。
否定したいが、意識が否定してもそう見える。

否定する気持ちを捨てると、男の子は倒れる。
私はその男の子の上空から、建物、茶色い大地、倒れた人々、男の子を中心に上から見ている。

ここで視点が、主観視点に戻る。
自分はどんどん上に上っていく。
茶色い大地もどんどん遠ざかって雲の中へ。。
雲を越えて少しすると、ほわほわした感覚のところにくる。

ここって、いわゆる天国なんだろうか。本当に天に昇って雲の上だ。
近くに、偉大な存在(きっとマスターたち)を感じる。
しかし、誰も何も言ってくれない。
さっきの絶望感はなくなったけれど、誰も何も言ってくれないことに自分は落ち込んでいる。
自分のしたことを後悔するような、申し訳ない気持ち。
後悔の気持ちを持ったとたん、ふっと周りの存在たちが許してくれる感覚があった。

『もう一度、死ぬ直前の男の子の気持ちに戻りなさい』

自分は・・・そう、逃げたんだ。
殺されると思って、武器もなんにもなくて、家に逃げ込んで隠れてたんだ。狭くて暗いところに。
自分は何も出来なかった。
またその悔しさと悲しさの涙を流す。
誰も守れなくて、なんにも出来なくて。

ここは開拓時代のアメリカ?
襲ったのはネイティブアメリカン(インディアン)みたい。

無念の思い。さまざま。
お父さんと、これからも共に過ごす時間。一緒にやりたかったことがたくさんあった。
もっともっと、たくさんの時間を過ごしたかった。かけがえのない存在だった。
自分の幸せな日常が、あっという間に全て目の前から無くなってしまった。

・・・

そして再び、魂は天に昇っていく。

空の上では、みんなに囲まれている。殺された家族や他の人たち。
やっと会えた。非常に満たされた気持ち。

『その人生を振り返ってみてどうですか?』

全てを失ったと思っても、自分を失ってはいけない。
その人生、本当は先があった。
道のように、本当は続いていたその先の人生が見える。
暗くない、キレイに輝いている。そして、ちゃんと登っていっている。
必ず、人生登っていけるものだったのだ。

・・・いろいろなことを教えられた。

終わったら、涙でガビガビの顔になっていた。はずかしい。
しかし、終わった後には特別悲しい辛い感情はなかった。

逆に、納得がいくのです。

月曜日に思い出しそうだった不安感の出所、そのままだった。

突然大切な人が居なくなる。自分のせい。もう明日が来ない。
これらの感情はこれだった。
あなたに対しては、特に強かった。

ずーっと子供の頃から繰り返し見る、殺されると思って逃げる夢(しかし、自分が殺されることはない)も理解できた。
そして「ひとりで生きていくこと」を前世で放棄したために、今回子供時代にそういう気持ちで、今の家族と接しなければいけなかったのかもしれない。
あなたとの関係。
まだ全て整理は出来てないけど、お互いその時遣り残した事をやりたいと思っている強い気持ち。
知り合った頃から、ずーっと昔から一緒に居たような、そしてそれまでの続きの関係だという感覚が、当たり前のようにあった。
確かに、言われてみれば父と息子のような関係。

全てのことには、何らかの意味がある、そういう風に思えてきた。
無駄な事はひとつも無い。

まだ全部思えるわけではないけど・・・。

あなたとの関係で、不安に襲われたり、絶望感に襲われる理由も、これが根本にあった。
根本は「一緒に居られなくなる恐怖」という感情だった。
これから、少しずつ違う見方が出来るのではないだろうか。

ただ、前世でも単なるの父親以上の存在だった。

きっと、関係や性別を変えていつも近くで転生してきているのだろうと、心の底から納得した。
今までも、不思議とそういう感覚があったけれど、それに確信が加わった。

そして、今の人生もっと良い関係になった続きは、また別の関係で来世以降につながっていくんだ・・・。
頭では何度もそう考えてきたことが、本当に自分の心の深いところから思えるようになってきた。
本当に、私たち今後の関係にもっと自信を持つべき。
いい関係になるはずなの。

2001.10.25の日記
子供のころから、いつも見ていた悪夢。あの悪夢のあと、いつも逃げるだけの自分が臆病で卑怯者に思えた。すごくイヤな目覚めになっていた。
逃げるしか出来なかった自分、一人で生きていけなかった自分。
その課題を今解いているなぁと、実感する。
逃げる姿勢を異常に嫌い、敢えて苦難な道を選ぶ姿勢。かなり小さい頃から、誰にも頼らず独りでも生きていく術を身に付けようと思っていたこと。
あなたに対する強い思い、これがあるからずっと離れられなかった。ちゃんと意味があった。
一緒になれない意味。前に独りで生きることを諦めたから、今回は離れてても、ちゃんと生きないと駄目なんだ。

その人と知り合ってから、不思議とずうっと昔から知っている感覚がありました。
ソウルメイトという言葉も知らなかった頃でしたが、もし前世があるのなら、きっとそれまでの転生でのいい関係の続きが始まったんだ、ということを出会ってから感覚的に感じました。
まるで家族のような感覚があり、すぐに自分にとって兄のような存在となりました。
その人も、私を妹のように可愛がってくれました。
あっという間に、彼の友達や家族とも仲良くのお付き合いが始まったのでした。
社会人としての先輩であり、人生の先輩であり、趣味の分野でも師であり、本当にいろいろなことを教わり、その関係は、ずっと続くと思っていました。
自分の共依存的恋愛関係に悩み、そして別れた頃も、前世の父にあたる彼はよき友人としてそばにいました。もちろん付き合っている人の話は一切出来ませんでしたが・・・
父だった彼と過ごす時間は、大きな安心感があり、そんな悩みも関係なく人生の明るい部分だけを見ることが出来る時間。
そのままでずっと居られれば良かったのですが、男と女に生まれてきてしまったから?!それとも?
当たり前のようにそばにいて大切な存在だと感じていた彼に対し、自分が異性として意識している気持ちに気付いてしまう瞬間が訪れたのです。
彼の家族とも一緒に遊んだりしていて、彼が家族をとても大切にしていることも知っていました。
好きになってはいけない人でした。
けれども、感覚はこれ以上ないくらい運命を感じる相手・・・けれども、決して一緒になることは出来ない。
何故、現生では一緒になれないのか?もう彼以外、誰も好きになることは出来ない。
そうして私は、その感情を何年も持ち続けていたのです。
出来るならば、友達だった頃の気持ちに戻っていい関係を続けたい。
けれども、どうしても彼に執着してしまう、離れたくない感情。失うかもしれない恐怖感によるパニック症状。
自分の躁鬱の症状と、執着の感情、もつれにもつれた数年間を手放すきっかけになったのが、この過去生での関係と課題を自覚出来たことだったのです。

続く

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