豊かさ 感謝
かつての僕は、「報われない」と怒っていた
もしあなたが今、「努力しているのに報われない」「なんで自分ばかりこんな目に遭うんだろう？」と、現実に不満を抱えているとしたら、かつての僕と同じ心境かもしれません。
ライフワークに取り組む以前、もう、20数年前…
僕は、世の中や人に対して、不平不満でいっぱいでした。
機能不全の家族のもとで、親の離婚や暴力、助けてくれない世間に怒りを抱いていました。
ですから、
「もっと正当に評価されるべきだ」
「不当な扱いをした人たちは、償いをするべきだ」
そう怒り、恨みにも似た感情を抱いていました。
当然ながら、心は常に荒れ、その状態では、現実はほとんど好転しませんでした。努力をしても、どこかで「どうせうまくいかない」というネガティブなプログラムが邪魔をしていたからです。
そんな八方塞がりの状態から、僕の人生が劇的に変わる「ある習慣」に気づいたのです。
ひとつの卵から始まった「見えない奇跡」の発見
その転機は、ごく日常の一コマ、ひとつの卵を調理しようと思った時に訪れました。
ある日、いつものように卵かけご飯を食べようと思った時、ふと意識が内側から外へと広がりました。
「この美味しい卵は、どうやって僕の手元に届いたのだろう？」
僕がたった一膳の卵かけご飯を食べるために、そこには信じられないほど多くの人の働きと、途方もないプロセスが存在していることに気がついたのです。
生産者の方々。品質を維持するために施設の設計や建設、そもそも鳥ちゃんのお世話や生まれてきてくれたこと、卵を産んでくれて、それを市場に出荷してくれる人。運送してくれた業者。厳しい品質チェックを経て、店先に並べてくれた小売り業者。そして、僕が食べる直前に必要になる調味料など、それを用意するための人たち。
「ああ、なんてことだろう。この一膳の卵かけご飯は、何千、何万という見えない手のバトンリレーで運ばれてきた、まさに奇跡そのものじゃあないか！」
この気づきを得た瞬間、僕の世界はガラリと変わりました。それまで「見えない」と思っていた、愛情や手間やサポートが、そこら中に満ちていると、心から信頼（確信）できるようになったのです。
この「目に見えないものが見えるようになる」ことが、感謝という習慣の素晴らしい効果であり、ここから僕の人生は一気に好転し始めました。
感謝の習慣がもたらした３つの奇跡
あらゆるものに感謝を向ける習慣、僕たちの人生に、必ずこの３つの奇跡をもたらします。
1．自己肯定感が自動的に高まる
感謝は、「私は満たされている」という波動を内側から生み出します。
誰かと比較する必要がなくなりますし、「自分には価値がない」という古いプログラムが自動的に上書きされます。つまり、「この奇跡を受け取るにふさわしい価値が私にはある」という確信につながります。
２．人生の好転と経済的な豊かさの享受
感謝のエネルギーは、最も強力な「引き寄せの波動」です。
不満や不足に意識を向けるのをやめた瞬間から、僕は豊かさやチャンスを受け取ることが自然にできるようになりました。つまり、「良いものを受け取る許可」が自分自身から出せるようになったからです。
３．不安が消え、心の平安が確立される
卵を運んだ見えない多くの手のように、僕たちの人生は「大いなる力」や「宇宙の采配」、また、「人の思いやり」や「人の志」によって支えられています。
感謝を捧げるたびに、その見えない力を信頼できるようになり、「すべては最善である」という深い確信が得られます。そして、過去への恨みや未来への不安が薄れ、揺るぎない心の平和が訪れます。
今日からできる「感謝の習慣」
感謝は、修行ではありません。
あなたが今日、口にする一杯の珈琲、スマートフォン、温かい布団。その一つに焦点を当て、「この存在のために、何人の人が関わったのだろう？」と意識を向けてみるといいかもしれませんよ。
そして、その見えないサポートの全てに、「ありがとう」と心の中で語りかけてみるわけです。
この「感謝の眼鏡」をかけるだけで、あなたの現実は劇的に輝き始めます。あなたの人生にも、このシンプルな習慣が、満ち足りた奇跡を呼び込みますように。
