こんばんは 寛子です。
今日は一段と冷え込みましたねぇ。
私たちが住む東京都多摩市は、ジブリ映画「耳をすませば」や「平成狸合戦ぽんぽこ」などで有名なベッドタウンです。
映画の中でも、特徴的な丘陵地帯の団地や斜面の雑木林などが描かれています。寛子は中学時代に多摩市に引っ越してきたので(現在は実家の近くに住んでいます)、映画を見ながら私の育った街だなぁと普段目にする風景が、美しいアニメになっていることに不思議な感覚になったことを覚えています。
さて、そんな多摩市の雑木林や緑地は、どれくらいの広さがあると思いますか?
市内には 205ヶ所の緑地があり、広さは199ヘクタール=東京ドーム150個分以上 確かに地図で見ると、公園や緑地だらけ。丘から丘へ、陸橋とサイクリングロードを使って車道に出ずに遠出することもできます。
多摩の世論調査では、多摩市に住み続けたいという人の90%が、その理由に「緑が豊かだから」と答えています。私たちも、身近な緑の豊かさに、日々感謝して過ごしています。
そんな広い面積の緑地を持った多摩市ですが、実は雑木林の維持には大変手間やお金がかかるのを御存じでしょうか。現在年間維持費だけで6億円以上を使っているそうです。
(景気の良かった頃は9億円以上も!)
以前、間伐材の記事を書かせていただきました。
割り箸を使うエコロジー
エコプラザ☆間伐材が日本の森を守る
実はほとんどの日本の森が原生林ではなく、人工林です。
昔から、日本人は森と共生関係でした。しかし燃料として薪を使わなくなったり(母が子供の頃はお風呂を薪で沸かしていたそうですが)、あるいは木材を使う量が減ったりとったことで、手の入らなくなった森は荒れるばかり。
それは、住宅地の近くの雑木林や緑地でも同じことが言えます。
良好な生態系を維持するためには、昔ながらの方法で雑木林に人の手を入れて維持・管理しなければならないのです。
いつもたくさんお世話になっている、多摩の自然・精霊たち・妖精たちに何か自分に出来る恩返しは?
そんな私に、ある夏の終わりの日。
普段はほとんど見ていない、マンションの回覧板の文字が飛び込んできました。
「雑木林など”みどり”の育成、管理、保全に関心のある方!第9期グリーンボランティア講座の受講生募集!」(案内のサイトはこちら)
という、みどりに関する市民活動をするボランティアの育成講座の案内でした。
平成22年1月から10月までの、長期にわたる雑木林での実習。
腐葉土作りや、雑木林の生態系の観察、伐採なども本格的に行うようです。
「これだ!」と直感ですぐに応募し、無事案内が届いたのは11月末でした。
先週行われた開校式に、ドキドキわくわくで出かけたのは、いうまでもありません。
開校式が行われたのは、多摩センターの中央公園内にあるグリーンライブセンター。
ピラミッドの形をした温室が目印で、園内は色々な植物が優しく出迎えてくれます。
ここは高校時代からの、お気に入りの場所です。
参加者はどんな人たちなのかな?
現役ボランティア講師の人たちに逢えるの楽しみだな!
ホントに、いつもお世話になっている自然の精霊たちに、恩返しが出来るのかしら…?
好奇心は尽きないまま、1人多摩センターの中央公園に向かったのでした。
(「雑木林との共生☆グリーンボランティア開校式」につづく)