いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。
AQUA MIXT 潤治です。
先日の記事「昨日まで普通に話せていた女性と口がきけなくなる症候群」の続きです。
小学校5年生の時、昨日までちょっかいを出し、イタズラをして遊んでいた(こういう言い回しが微妙な空気をかもし出す世間になりましたね…)女子に恋をしてしまいました。
クラスの男子数人で泣かせては喜んでいたものです。
それが急にちょっかいも出せなくなるし、向こうから話しかけてきても迷惑そうな顔をして彼女を避けるようになりました。
本当はとても嬉しいのに、変な距離感を保つようになってしまったのです。
話しかけられてドキドキしてしまって、逆に冷たくあしらうというパラドクス。
ああ、本当の気持ちと行動があべこべな感じでした。
日に日に、好きな気持ちが強くなり、それとともに彼女との距離も遠くなっていきました。
(…のように思いました。)
自分で彼女との距離をおいているのに、
どうにかして彼女に自分をアピールしたいと考えるようになったのでした。
当時、サッカー漫画「キャプテン翼」が子供たちの間で流行っていて、
僕たちの周りはサッカー小僧が急増しました。
その当時、遊んでいた仲間たちとは中学校に行ったら、
サッカー部に入って大空翼や日向小次郎のようになり、
高校でサッカーでいうところの甲子園、国立競技場で再会しようという約束を、
いともたやすく請け負いながらも、中学校入学とともにバスケット部に入るという
松田聖子ばりの方向転換を行ったのですが…。
「今度、生まれ変わったらサッカーをしたいと思います。」状態です。
【潤治メモ:「今度、生まれ変わったら…」】
30年ほど前、松田聖子と郷ひろみの熱愛が発覚し、そのままゴールインかと思わせたが、
神田正輝との交際が報じられ、記者会見での彼女は
「(郷さんとは)今度生まれ変わったら、一緒になろうね…。」という言葉を残し、大胆な乗り換えを発表した。
当時、輪廻転生の概念を知らなかった潤治にとって衝撃的な出来事であり、
小学校の担任であった久米先生に「今度、生まれ変わったらイタズラしない子になりますッ。」
と言って再度ビンタされるという事態を生んだ。
松田聖子女史の影響力が少なからずビンタされる回数を増やしたという事実については、あまり語られていない。
サッカー小僧が急増し、休み時間はサッカーに明け暮れるようになりました。
当然、意中の彼女もグランドで遊んでいるし、
体育の時間となればサッカーをする僕の姿が目に入るわけです。
その時、閃きました!
「あ、サッカーがうまくなったところを彼女に見せれば、
彼女が僕を好きになってさらに仲良くなれるかもしれない!」
彼女のことが好きでした。
でも、思えば思うほど上手に話しかけることも、その勇気も失っていき、
どうにも八方ふさがりの状態でした。(のように感じていました。)
ですからッ、サッカーが上手になることで恰好の良いところを彼女に見せることで、
どうにかして、彼女に好意を伝えたいと考えたわけです。
混乱の始まりです。(当時の僕はそのことに気づいてすらいません。)
サッカーの練習に精を出し、少しでもうまくなろうと頑張りました。
それが彼女に好きになってもらうためと疑わず…。
靴も当時、多くの小学生が履いていた「ジャガーΣ」という白無地の軽量シューズだと
サッカーボールを蹴る際の耐久力が無いので、
わざわざ重たい「PUMA【プーマ】」のサッカーシューズを買いました。
そうすればッ、サッカーが上手になり、
彼女に好意を伝えられると考えたのでした。
さらなる混乱の深みにはまっていきます。
それとは裏腹に彼女に近づいていると思っていたわけです。
サッカーがうまくなることと彼女との恋が成就することは別の問題です。
当然ですよね…。
しかし、当時、混乱の渦中にいた(本人は気づいてさえもいない)僕には、
サッカーがうまくなれば、何か奇跡が起こり、彼女と仲良くなれると思っていたのです。
当然ですが、奇跡的なことは起きず、彼女は中学生にあがり、
しばらくして転校していきました。
サッカーシューズを見るのも嫌になり、捨ててしまいました。
サッカーが上手になれなかったから、彼女に好意を伝えられなかった…
という文章が人生に書き加えられたのでした。
このようなパターンが、その後、
僕の人生をさらに複雑にしていったのでした。
「君を避けているわけじゃあなくて、反対なんだ。
君のことが好きになりました。」
その一言を彼女に伝えれば、サッカーシューズも必要なかったかもしれません。
目標に最短距離で向かうことを避け、自分で障害を作り、罠を張り、困難を設定し、もがいて苦しむ…この構図、笑えません…。
ど真ん中、直球勝負して
ホームランを打たれたら引退を考えてしまいそうですから。
シンプルなことなのですが、彼女に想いを伝えて
断られたら、友達にも戻れないという状態から逃避し続けただけの話です。
傷つくのが怖かったのです。
今でも、何かからの逃避のためにしているのではないだろうか?と思う時があります。
例えば、「僕がセラピーを行う本当の理由は何だろう?」と顧みることがあります。
ひょっとしたら、目標に最短距離で向かうことを避けていないかと。
それ、サッカーシューズと違う?とツッコミを入れながら。
僕にとっての人生の目的は「穏やかに過ごし、深く愛し愛されること」です。
それをするために、何か違う選択肢を選ぶ必要も遠回りをする必要もなく、
その目的を実現できる1日1日を過ごすだけです。
そこから溢れ出るもの…
例えば、自分の人生を生きているという確信やシンプルな充実感、
幸せだな、豊かだなという思いや自他への感謝など、
…をおすそ分けしていくことが、
たまたまセラピーと呼ばれるものなのかもしれません。
恋に落ちたら、勇気を持ちましょう。
本当の思いをまっすぐに伝えましょう。
恋をした自分に障害を用意することは止めましょう。
そして、シンプルな行動を起こしましょう。
「永遠の準備中」に人生は寛容だから。
―小学校5年生の僕に自戒をこめて
一歩前へ、AQUA MIXT のプロフェッショナル養成コース。
あなたの持つ資質と使命を思い出す。