
怒りの下に隠された、魂の痛み
「どうして?」「なんで?」
インディゴチルドレンである僕自身、この世界や、社会の矛盾、そして「嘘」や「偽り」に対して、人一倍強い怒りや疑問を感じて生きてきました。そして、多くのインディゴチルドレンと出逢い、自分の内側の葛藤や悲しみを癒してきました。
この文章を見つけたあなたも、もしそうなら、あなたは、古いシステムを打ち破り、新しい時代への橋渡しをする使命を持つと言われるインディゴチルドレンの特性を深く持っているのかもしれません。
インディゴチルドレンの持つ、真実を追求する情熱と、不正義に対する燃えるような怒り。この爆発的なエネルギーは、確かにインディゴチルドレンの人生の初期段階で、大きな推進力となります。しかし、時代は変わり、新しい境界線を超え、僕たちは気づき始めています。その「怒り」「悲しみ」を、人生の主要なエネルギー源とし続けることは、魂を消耗させ、生きづらさを増大させてしまう、ということです。
心理カウンセラー・スピリチュアルカウンセラーとして、僕はこの「怒り」のエネルギーを抱える方々に、真の変容の鍵をお伝えしたいと思います。
インディゴチルドレンとは
「インディゴチルドレン」とは、1970年代後半から1990年代頃に生まれたとされる、新しい魂のグループを指す言葉です。彼ら・彼女らは、独特な氣質と高い感受性を持ち、既存の社会の仕組みや常識的な価値観に疑問を投げかけ、変革をもたらす使命を持って生まれてきたと言われています。
彼ら・彼女らの名前は、オーラの色が濃い藍色(インディゴ)であることに由来すると言われ、これは直感や洞察力、そして高い精神性を司る「第三の目」の色と関連しています。
インディゴチルドレンの主な特徴
インディゴチルドレンは、社会や家庭でしばしば「理解されにくい」と感じられがちですが、その特性は新しい時代を築き、あらたな境界線を超えていくための「ギフト」「パワー」でもあります。
真実への高い感度(嘘がつけない・嘘を見抜く)
彼ら、彼女らは、偽りや不正、社会の矛盾に対して非常に敏感です。建前や形式的なルールを嫌い、本質的ではないものに強い反発を示します。この「真実を追求する力」が、社会の古いシステムを揺さぶる原動力となります。
強い正義感と反骨精神
権威や既成概念に盲目的に従うことを嫌い、「なぜそうなのか?」と常に疑問を投げかけます。不合理なルールや不公平な状況に対しては、強い怒りや反抗心を示すことがあります。
高い感受性と繊細さ
他人の感情や場のエネルギーを深く感じ取り、非常に高い共感能力を持っています。しかし、その繊細さゆえに、刺激の多い環境やネガティブなエネルギーに触れると、心身ともに疲れやすい傾向があります。苦悩と悲しみを内包しています。
自分は特別な使命を持っているという感覚
幼い頃から、「自分はこの世界を変えるために来た」「何か大きな役割がある」という、漠然とした、しかし強い感覚を持っています。強制的な社会のプレッシャーに打ち勝とうと抗います。
「戦士」としてのエネルギー
古いものを打ち破るという役割から、初期の段階では、しばしば「怒り」や「戦い」といった強いエネルギーを原動力にします。これは、古いシステムを壊す「戦士」としての役割でもあります。そして、内側には、深い悲しみがあり、苦悩を超えて慈悲の心を発揮します。
怒りの正体は、心の傷を隠すための「戦いの鎧」
インディゴチルドレンが発する強い「怒り」や「不満」のエネルギー。その根底には、実は、深く、そして長い間抑圧されてきた「悲しみ」「葛藤」が隠されています。
真実を訴えても聞き入れてもらえなかった、という孤独。そして、理解してもらえず、拒絶されたと感じた心の痛み。僕たちは、この幼い頃の「悲しみ」を、これ以上感じないようにするために、「怒り」や「正しさ」という名の「戦いの鎧」で心を固めてきたのです。
この鎧は、僕たちを一時的に強く見せますが、その感情を抱き続けることは、内側に常に火種を抱え、絶えず緊張を強いられているのと同じ状態と言えます。心の奥底で泣いているインナーチャイルドの声を、僕たちは「怒り」という強い感情で、コントロールし続けているのです。
慈悲へのシフト インディゴが手放す「戦士の役割」
本当に前に進むためには、この怒りの鎧を手放し、その奥にある悲しみや葛藤に、優しく光を当ててあげることが必要になります。このプロセスに必要なのは、他者への批判ではなく、自分自身への「慈悲の心」です。

僕がしているワークを紹介しますね。

AQUAMIXTには、たくさんのインディゴチルドレンの方々にお越し頂いております。このワークも何度もしましたね。
【ワーク1】
自分自身が、思い出せる当時の傷ついた幼い自分に語りかけるのです。
「悔しかったね。あの時、とても悲しかったんだね。」
「あんまりだよね。でも、あなたはよく頑張ったよ。」
できれば、日常的に話しかけられるといいですね。
誰のせいでもない、ただ純粋に、あの時感じた感情を認め、受け入れること。この自己受容のプロセスこそが、僕たちの心を縛っていた鎖を解き放ちます。
悲しみを癒し、受け入れることで、僕たちは、怒りのエネルギーを燃焼し尽くすのではなく、もっと深く、尽きない情熱、新しい推進力を得ることになります。それは、「自己受容」と「無条件の愛」に基づいた、静かで、揺るぎない力です。
魂の進化 孤独な戦士から「調和の創造主」へ
悲しみを癒しきった時、インディゴチルドレンとしての僕たちのエネルギーは、劇的に変わります。
これまでのインディゴチルドレンは、真実を追求しようとする「孤独な戦士」だったかもしれません。しかし、これからは、愛と調和を広げる「調和の創造主」へと進化します。
怒りや社会への不満が原動力ではなくなり、誰かのせいでも、社会のせいでもない、「あなたが、人生のハンドルを握る」真のライフワークが始まります。
この新しい推進力は、インディゴチルドレンを以下の変化へと導きます。
- 共鳴への移行
嘘や不正義を攻撃するのではなく、愛と信頼という高次の波動を自ら放ち、それに共鳴する人や環境を引き寄せます。 - 魂が望むルートとの一致
恐怖や欠乏感からではなく、魂が本当に望む愛や喜び**に基づいて行動するようになります。 - 自由な意志の創造
過去の痛みや囚われ、他人の期待に縛られることなく、今この瞬間の「自由な意志」で、自分の未来を創造していきます。
人生は、僕たちが「自分自身にとって大切なこと」をする以外の時間があるほど、長くはありません。ひょっとしたら、自分自身の魂を消耗させ、枯渇させるような「戦いの鎧」に囚われているとしたら、その鎧を静かに脱ぎ、自分自身への「慈悲の心」という新しい推進力と共に、心から望むライフワークを力強く歩み始める時です。
インディゴチルドレンの内なる進化が、必ずや、新しい時代の調和と光を創り出していくと信じています。


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