冬至直前「陰」の季節の過ごし方
四季がハッキリしている日本だからこそ
今年は暖かい日が多いですが、それでも師走に入り、寒い日が増えました。
陽が出ると暖かいのですが、急に風が強くなると、正に木枯らし。
凍えるような寒さを感じました。
寒さが苦手な上に、毎年冬至前の日照時間が短い季節は、
体調も情緒も不安定になりやすく、無理しないよう抑えめに行動するようにしています。
冬至は、1年で1番夜が長い日。
地球の地軸の傾きと公転軌道により、北半球は日が短く、南半球は日が長くなります。
地球の地軸がもし傾いていなかったら…
このような日照時間の変化も、四季の変化も生まれなかった。
なんとも不思議な、傾きによる宇宙のリズムです。
四季のある日本に生活するからこそ、
季節の変化に調和した生活も大切になってきます。
日本の12月の風習を見直す
今でこそ、そのように時期と自分の体調をみて調整出来るようになりましたが。
共感される方も多いので、20年以上前の私の体験談を。
20代の頃の私は、誘われれば断らずにお付き合いする、ということが多かったです。
飲み会、お茶会、趣味の集まり…
色々ありました。
当時の師走といえば、その付き合いの良さから週何回も忘年会の予定が入っていて。
とにかく呑んで食べていましたね。
そして基礎スキーのサークルにも入っていたので、初滑りに合宿と、12月は行事が盛りだくさんでした。
そして年末年始休みに入ると、決まって発熱。
大晦日のイベントは、いつもドタキャン。
大掃除も出来ない。
年始はそのまま、体調不良で寝正月。
そんなパターンを、繰り返していました。
自然時間が教えてくれる冬至前の身体のリズム
自然時間に生きるようになり、自分は冬至前の期間は冬眠のように身体が休みたがっている、エネルギーを蓄えたがっているサイクルに気づきました。
忘年会のお誘いも、極力お断り。
たまに仕事上の付き合いで、1つ2つ参加しましたが、
今となっては、参加することはほぼありません。
(2021年12月に参加した忘年会は1回、2022年・2023年は0回です!)
- 太陽光を浴びる(特に午前中)。
- 目の前のことを丁寧に、粛々とやりながら過ごす。
- 無理なスケジュールは、立てない。
- 日が短くなるにつれて、睡眠時間も増やす。
太陽のサイクルは、陰の極大に向かいます。
アーユルヴェーダの1年のサイクルでは、ヴァータ(風)が乱れやすくなります。
寒くなり消化力も落ちますから、年末年始の暴飲暴食は、身体や消化器官へかなりの負担ですね。
そのサイクルに沿って、無理のないバランスをとる過ごし方を模索しました。
このサイクルに気づいてから静かな12月を過ごし、
世間の師走の慌ただしさと喧騒からは距離を置きます。
古来の「冬至祭り」とクリスマス
おそらく人類は古来から、冬至に向かう季節はシンドイ思いを皆していたのではと思います。
冬至の直ぐ後にやってくる「クリスマス」の起源は諸説ありますが、もともとは、ゲルマン民族の冬至祭り「ユール」が起源ともされます。
キリスト教伝来以前、ヨーロッパ各地の民族は、独自の冬至の祭りをそれぞれが習慣としていました。
そして元々の先住民の祭りと、新しい宗教の行事の融合というのは、珍しくありません。
ケルト民族・ゲルマン民族などの、自然崇拝の「冬至祭り」が起源ということは。
それだけ、冬至というのは大きな自然のリズムの節目、ということです。
自然崇拝は太陽信仰が多いですから、太陽のリズムの大きな分岐点なのですね。
そして、冬至が太陽の周期(地球が太陽の周りを回る公転周期)、1年の始まりだったのです。
冬至祭りは、太陽の始まりのエネルギー。
つまり冬至に向かうリズムは、1年の太陽のサイクルの一つの終焉です。
動物たちは冬眠の準備を始めますし、人間の身体も蓄えて休みたくなります。
冬至までのこの時期の身体は、少しスローペースで休みたがりますが、
年末ってそうはいかなかったりしますよね。
冬至明けのエナジーの変化を大切にする
冬至が明けると、1年の大きなサイクルのスタートのエナジーを感じます。
それまでの重い感覚が、ふっと軽くなります。
そうして、年末年始を穏やかに健やかに過ごすことが出来るようになりました。
年末年始というと、AQUA MIXTはご予約が増える時期です。
まとまった休みに入ってから自分のための時間を取る方も多いので、レッスンやセッションが多いのです。
そこに、エネルギーを向けられるようになりました。
大きな流れを理解することで、無理をせず、自分の力の入れどころが分かります。
私にとっては、大きなターニングポイントでした。