こんばんは、潤治です
中学生の頃、他のクラスに可愛いなぁと思っていた女子がいました。
やたらと休み時間に僕のクラスに来ては僕に話しかけてきました。
部活を終えるとなぜか部室近くで彼女が待っていたり、
一緒に下校したり…(彼女の友人、僕の友人含む)
“アレ、これは?まさか?”的な感じになり、“彼女は僕のことが好きなのかも?” と思うようになりました。
昼休みに校庭でサッカーを男友達と一緒にやっている時も、
それを一望できる3階のベランダから彼女が見てくれているときの僕のダッシュの力強さは侮れませんでした。汗だくになってボールを追い、5時限目があるのにも関わらず、体力の消耗を気にしない運動量でした。いい格好を見せたかったんですね。最高の自分でいたい…みたいな感覚が湧きあがってくるわけです。
また、何のために勉強するのかもわからないのにもかかわらず、
ただただ、いい格好を見せたい…最高の自分を見せたい…という思いが意味のない勉強に意味を持たせてくれたのでした。
ひとりで夜、ジョギングなんかもしてしまう始末…。もう、隣町まで行ってしまう勢い…。中学生のモチベーションはバカにできません。
そんなとき、彼女とその友人が僕のことを呼び出します。
放課後の教室で…(キーンコーン♪ カーンコーン♪)
同じバスケ部の友人には、「先に行ってて!」 みたいな緊急感を出しながら伝え、なぜか得意顔…。
「もっちゃん(潤治のあだ名)、あのね。」
と僕を数週間ハイテンションにしていた彼女。
「何だよ、お前らも部活あるんじゃないの?」
なるべく核心から離れていたいという気持ちから…わけのわからないことを言う僕。
美味しいものは最後に食べるタイプでした…。
「うん、伝えたら行くよ。」
「何?それ?」
「…うん、あのね。もっちゃん、○橋と仲がいいじゃん?」
「○橋?うん、この前も一緒に帰ったじゃん。」
「これ、○橋に渡しておいて欲しいんだよね、お願いできる?」
「ぅう、うん。ああ、いいよ。渡しておけば良いんだろう?」
「ありがとう、もっちゃん。○橋って取っつき難くってさ。」
「○橋、良いヤツだよ。」
「うん、見ててわかるよ。だから、もっちゃんにお願いしているんだもん。カッコいいよね、○橋。」
…キーンコーン♪ カーンコーン♪
鳴り響くチャイム
誤解していた男
渡された手作りの巾着袋とラブレター
走り去る女たち
部活をサボる男
帰宅して日本テレビ「あぶない刑事」を見る男
こうして、数週間のハイテンション状態は消えうせ、
世の中を敵にまわしているかのような厭世的な気分。
良いことなんか期待するんじゃなかった!
結局、バカみたい!
格好つけていただけに、哀れ、情けない…。
あのダッシュしたときのカロリーを返せ!
AQUAMIXT のワークショップで、よくお伝えするのが
<かもかもテンション>です。
大人になっていくにしたがって…
ひょっとして、☆△◎なんてことあるかも!? という楽しい予感が浮かんでも…、
いやいや、待てよ、ありっこない と打ち消してしまう自分がいたりします。
僕の 「○橋告白事件」 は十分にこの打ち消してしまう自分を生み出しました。
しかしながら、楽しい予感を持ち続けることを<かもかもテンション>といいます。
妄想と何が違うのか?
とよくご質問を頂くことがあります。
その違いは、妄想はメンタルが<無理・駄目ベース>だからです。
どうせ、無理だろうな…、せめて妄想でも…。
かもかもテンションはメンタルが<希望ベース>です。
「ひょっとしたら、○○かも。」 叶ったら最高!嬉しい!
かもかもテンションをいつまでも持ち続けるコツが実はあります。
結局、メンタルの使い方、活かし方にかかってきます。
妄想しているときの副音声は、無理・駄目ベースじゃないですか?
かもかもテンションを誰のために使っているか?
が重要な鍵になります。
続きはまた次回へ…
(以前の“かもかもテンション”シリーズはこちら…)
『奇蹟』
こうでなければ ならない、 ああでなければ いやだ、
と思って始まる苦悩。
こうなったら嬉しい、 ああなったら楽しい、
と思って 実現する不思議、 訪れる奇蹟。
―小林正観さんの日めくりカレンダーから