ライフワーク一歩手前の物語「目標設定の憂鬱(2)」

才能開花豊かさ・お金魂の使命・人生の目的

自分の人生を生きるという格好の良い言葉に感化された僕でしたが、自分には何でも出来るという意識と、社会からドロップアウトしたという負い目が交互に押し寄せてきました。

宙ぶらりんの僕を何とか社会とつなぎとめてくれていたのが、「目標設定」というものでした。

前回からの続きになります。

目指している、向かっているという意識が僕の不安をかき消してくれるというわけです。

当時、引き合った仲間たちとともにその時期を過ごしました。
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自分の人生を生きようとすると出逢う人々がこうも変わるものだと、
その仲間たちを見ては思いました。

たしかにそれまでの人生も楽しい仲間に囲まれていましたが、
いざ自分の人生を生きようとする時には応援してくれる人よりも、
僕を制止する人たちのほうが多いことに気づきました。

それも応援の違う形とは言えますが、それには気づかず孤立無援のような気持ちになりました。

よく考えると「飲み仲間」「カラオケ仲間」「ナンパ仲間」など固定された関係であり、変化はあまり好まないのだろうと振り返って思います。

自分の人生を歩み出そうとすると人間関係に大きな変化が起こると、さらに言えば、今までの友達がいなくなるなんてことも言われます。

だいたい言われるのは、自己啓発系のセミナーにおいてが多いでしょうか。

急な変化を周りは好まないし、全面的に応援してくれるような信頼関係を構築してこなかった自分にも気づかされます。

自分の人生を生きるなんて勢いの良いことを言ってしまったけど、正直言えば、寂しかったし、不安でたまりませんでした。

僕の恩師が紹介してくれたネットワークビジネスである程度成功しているらしいという彼から、労働者ではなく、自分で富を構築するノウハウを教わりました。

彼のおかげでたくさんの事業家、本物のミリオネアなど成功者の方々を紹介してもらいました。ずいぶんと良くしてもらったように思います。

僕のメンターたちは、社会的にはネットワーカーと言われる偏見を持たれる人たち、と言えます。

実践的な考え方、ものごとの捉え方、行動力と情熱をたくさんの方から教えてもらったことの資産価値は計り知れません。

目標を捉え、それに向かって一心不乱で進んでいく成功者たちの姿に、僕もそうなりたいと思ったのでした。

当時、同世代の仲間ができました。

自分の人生はこのままでいいのだろうか?

そう思って、ネットワークビジネスを真剣に捉える若者たちでした。

通常の僕の人間関係では出逢わないようなつるみなのだろうと思います。
高学歴だし、家柄も良かったり、職歴も見事なものでした。

なぜ、ネットワークビジネスに参入するのか?と疑問になるような人たちでした。

もちろん、僕のように社会的にドロップアウトしたような若者(その中でも僕は年配者ね)もいて、「成功とは程遠い輩」「胡散臭い輩」もいました。

小学生以来、貧富、家柄、知能、などの差が著しい集団が集まるわけです。

ネットワークビジネスで人生一発逆転!なんていう邪な輩から、資産価値を構築するために数年のダブルワークを検討していると’いう真面目な輩もいました。

そのような仲間たちと共有しているのは、このビジネスで夢を叶えたいという思い、一点だけです。

その一点で引き合い、切磋琢磨しようと勉強会や決起会のようなものもよく開いていました。

暇だった…、と言えばそれまでですが、何もしなければ、不安なので集まっていたように僕自身は思います。

日曜日の午前中にレンタルスペースを借りて、皆で集まり、目標設定やビジネストークの練習、心理学、クロージング、夢を語らう、など体裁よく集まり、ランチを食べて帰るという具合でした。

なんか行動した感じも得られるしね…。
オレ、やってるぅ!的な。

恥ずかしながら、僕の目標設定はどう見られるか?が優先されたし、他人の模倣だし、叶ったらいいなぁレベルでしたし…。

通常ならその程度の意識の僕は、ここからもすぐにドロップアウトするのですが、そのような人をこのビジネスは叱咤激励するシステムを持っています。そのシステムは多くの自己啓発系に留まらず、最近は見られるのようになりました。

何度、みんなの前でコミットメントしたことか…。

理想と現実のギャップ、そして自分につく嘘に押しつぶされるのでした。

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