あなたがわたしにくれたもの、秘密のない自由

恋愛・結婚理想のパートナー・運命の人

癒しのポータルサイト「COCORiLA ココリラ」での連載が終了します。

「パートナーと紡ぐ スピリチュアルな学び」というコラムを担当しました。

最後に「パートナーからの贈りもの」について書かせていただきました。

心理学の交流分析で「人が最も求める人との関わり」は「親密さ」です。
それは、愛し愛され、認め合い、信頼し合い、慰め合い、応援し合えるような関係でしょうか。そのようなユートピアはないと多くの人は、子どもの頃にその決別します。

「いつまでもオレたちは子どもじゃないんだ…。」
「いいかげん、夢みたいなこと言うなよ。」

その決別時に生じた痛みや混乱から抜け出さないまま、その人生を歩むこともあるでしょうか。それでもその親密さを夢みて、魂はそれを望み、それを手に入れる刹那を得る場合があります。恋愛が始まる瞬間はとてもワクワク、ドキドキします。

しかし、怖れが生じます。

「もう一度、あの決別の痛みを味わったら、人生に絶望してしまう。」
「信じて裏切られるなら、信じないで痛みを味合わないほうが楽なのでは?」
「どこまで、自分を見せて良いのだろう?きっとわたしは拒絶される!」

葛藤を生じさせた心でいることは、とても苦しく、結論づけたくなるでしょう。

「僕には関係のない世界なんだ。」
「親密になることに元々、興味はない。」

まるで、イソップ童話に出てくるお話「狐とブドウ」のすっぱい葡萄のようです。
手に入れるのが難しいものに対する「どうせ…無理」という氣持ちですね。

それでも「親密さ」を人は求めます。

この世に生まれてきて、数日・数ヶ月・数年とその「親密さ」の中で生きた記憶があるからでしょうか。

そして、ある程度の距離感でその親密さを味わうこともできるようになります。

まるで、「ヤマアラシのジレンマ」のようにお互い傷つけ合わないような距離感を学ぶわけです。

しかし、一時安定したかのような距離感にどちらともなく不満や寂しさを感じ始めます。

ちょっとしたズレが生じますが、その場で修正することは難しいようです。
踏み込むか、離れるか、成長するか、衰退するか…、選択する時です。

それか、「親密さ」ではない、それに近い状態の人間関係に我が身を預けるかでしょう。

交流分析では、「ゲーム」「活動」「社交(暇つぶし)」などがそれです。

ゲームはある決まったパターンの感情のやりとり、そして結果になるように、人間関係を紡ぐことです。

被害者意識、カルマやドラマ(悲劇、免罪、贖罪etc.)の囚人、演者、責任転嫁や愛の拒否、などでしょうか。

そこに居続けて、それを人生として歩むこともできます。

幸か不幸か…、それを阻もうとし、お互いがお互いの神の使者となって関わり合うわけですが…

「あなたといるの、もう辛すぎる…。別れましょう。」
「僕たちは、もう十分に愛し合ったよ、ありがとう。」
「これ以上、僕たちが傷つけ合う必要はないよ。」
「結局、ひとりのほうが楽。」

再び、「親密さ」に向かうことを放棄することもできます。

「本当は、この人生で何を望んでいるのだろう?」
「わたしがやっている代償行為は何だろう?そして、それは何の?」
「本当に、魂が望む穏やかさとは何だろう?」
「この世を去る瞬間に、思い浮かべることは何だろう?」

僕が感じる「パートナーからの贈りもの」。

ココリラ連載から引用します。

潤治編
僕にとっての「パートナーシップからの贈りもの」は、
「秘密のない自由」です。

  • どうしようもなく寂しい時、パートナーにその寂しさを伝え、慰めてもらう
  • 不安を感じている時、その不安をパートナーと共有し、ぬくもりを感じる
  • 人に嫉妬を感じ、自分がとても小さなものに思えて苦しい時、その恥ずかしい氣持ちを分かち合い、勇氣をパートナーからもらう
  • 子どものように甘えたい氣持ちを理解してもらう
  • 本音でぶつかり合い、不穏な空気を怖れずに、理解し合う

自分のすべてをパートナーと分かち合い、パートナーのすべてを理解しようとする時、そこにはお互いの秘密もなく、ありのままの姿があります。

自分に何かを付け加える必要もなければ、相手に期待をして絶望する必要もありません。

それはとても穏やかで静かなもので、ふつふつと勇氣が湧いてきます。
つまらないプライドで、自分をことさら大きく見せることもありません。
そのプライドを捨て、等身大の自分でいることも難しくありません。

秘密のない自由で生きるこの世界は、とてもシンプルで自分にも他人にも優しくなれます。
他人の氣持ちにも敏感になり友好な関係が増えます。

秘密のない自由の中で得たものを、多くの人とも分かち合っていきたいと思っています。

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