いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。
AQUA MIXT 潤治です。
ベジタリアンになってまずぶち当たる壁というか面倒なことは「外食」です。
ここ数年、ベジタリアンに優しい店はとても増えましたが、それでも体裁をとりあえず整えましたという感じのお店が多い気もします。出汁には動物性を使っていたり、肉と野菜を同じ揚げ油で揚げたり、フライパンも一緒だったりとその厨房まで見学するか、信頼する人に作ってもらうかというレベルに到達します。
面倒臭い人たちでしょ?水本家…(笑)。
今は飲み会に誘われることはありませんが、ベジタリアンになった当初は飲み会での自分の立ち位置がどうにも分かりませんでした。
周りも気を遣ってくれるのですが、その気遣いもなんとなくぎこちないものでした。
僕の場合、お酒・タバコもしませんので、飲み会の場はもう拷問でしかなくなりました。
ある意味、集団の中で尖ってしまっていたのです。
自分の要求も上手に伝えられないので、飲み会の場はとても苦痛でした。
「水本、ウーロン茶と野菜スティックを頼んでおけばいい?」
と気遣ってくれる気持ちもウサギになったような、
そして、割り勘なので高いウーロン茶を飲んでいたものです。
飲み会に行くたびに、もう行きたくない!とひとりで悶悶としていました。
しかし、それは僕がアサーティブな姿勢でその場に臨まない自分のせいでした。
今回、新しくドリーン・バーチュー博士のオンラインコースが9月18日(木)にリリースされます。
その中にも書かれていますが、ベジタリアンになると面倒なことが増えます。
それを面倒なことと片付けるか、それとも自分であろうとする姿勢を貫く機会とするかで、
人生は違った風景を見せてくれるようです。
当時、その機会がやってきたわけです。
悶悶としていた僕は、「自分に嘘をつく姿勢」
「自分を裏切る姿勢」に腹を立てていただけでした。
アサーティブな姿勢を貫くというのは面倒です。
そのくせ、僕は悶悶としてキレていたわけです。
アサーティブネスとキレることは違います。(当然ですか?)
我慢して我慢して、主張する権利があると自分に許せるという態度でしょうか。
その主張はとても相手を傷つけるでしょう。
自分のことしか考えていないからです。
我慢して我慢してという姿勢は結局自分からゆとりを奪っているだけです。
他人を思いやる、他人のストーリーをイメージするというゆとりです。
ゆとりのある状態でアサーティブネスを貫くということは、
自分がどういう人生を生きようとしているか天にオーダーするような効果があります。
勇気も要るでしょうし、コミュニケーションスキルや工夫も必要です。
自分が何を求めているのか、自分が把握することも大切です。
そのちょっとした勇気が「人をもっと好きになる」「自分をもっと好きになる」
「人生にもっと可能性を見つける」ことに繋がります。
…と言いながら、僕は外食がとても憂鬱で
先日のサムライローズ結成5周年ライブ終了後も渋谷ヒカリエに向かうなんて、
娘の小葉を気遣うようなフリして僕が面倒なだけでした。
しかしながら、とても素敵な出逢いを天使は用意してくれていました。
結成ライブに向かう途中、寛子が情報収集し出しました。
「ここ、いいかも?ハワイアンだって。」
僕は論外…という気持ちでいっぱいでした。
ハワイアンって何?という疑心です。
「ベジ対応をしてくれるそうだよ!マクロビマウスさんのレビューもあるよ。」
ライブが終わり、タクシーで渋谷ヒカリエへ。
お店を訪れるとちょうど席が空いていました。
満席なら帰れるのに…と思っていた僕が恥ずかしいです。
メニューから選び、二言三言のやりとりで料理が供給される、
このシステムに僕は慣れてしまっているのです。
大事なものを見失うシステムだと思うこともしばしばです。
メニューを観て、オーダーをすることになります。
案の定、メニューには望みに合致するものはありません。
フロアの女性を呼びました。
メニューを見ずに話しかけている男に警戒しながら、
彼女は近づいてきました。
その男は言いました。
「ベジタリアン対応をしてくれるそうですが、
カフェと言いながらも僕はがっつりと食べたいんです。
そのリクエストに応えるようなものはありますか?」
彼女は怪訝な顔をしていました。
当然ですね、マニュアルにない対応は人格と人格の対峙だもの。
なるべく優しく、困らせず、しかし自分の思いをきちんと伝える。
「ちょっと待っていてもらえますか?」
彼女はいそいそと厨房に戻っていくのでした。
さあ、面倒な客だぞ!
対応するのにたいへんな思いをするぞ!
僕を警戒せよ!
厨房のリズムを狂わせる男だ!
とひとりでダークストーリーを創造しているのです。
その間も小葉と寛子は楽しそう、ワクワクしているのが分かります。
どんなものを頼もうかな、フリースタイルで頼もうというワクワク感です。
奥から店長らしき人がやって来ます。
第一印象は…
あ、イケメン。
何かもう心がワクワクしている僕がいました。