この5年間、女性性の解放がテーマだった
エンジェル・セラピストAQUA MIXTの寛子です。
私の妊娠2ヶ月目(4~7週) 2012年8月26日~9月22日のお話は、
[妊娠2ヶ月目(5週)胎嚢発見]のあと直ぐ、産院選びを始めました。
■9月3日胎嚢確認 妊娠5週1日
妊娠確認のために行った産婦人科は出産の施設がないクリニック。
そこでいつまでも検査を受けるワケにもいかないし、出産場所は改めて探す必要がありました。
妊娠確定の胎芽・心拍の確認のために「次回は10日後頃の受診が望ましい」といわれ少し間があるため、
次の通院からは出産場所も考えて選びたいと思い、早速産院探しを始めたのですが…
そこで、噂には聞いていた「産科医療の現実」を、実感することになりました。
私が住んでいる場所は東京都多摩市。
東京の多摩地区南に位置します。(高尾や奥多摩ではありません)
北は多摩川を境に府中市、東は稲城市、南は神奈川県川崎市と町田市、西は八王子市と日野市に接しています。
多摩市は30~40年前に開発が始まったニュータウンなので、高齢化が問題になっている地区。
産婦人科そのものも少ないですね。
そしてこれは全国の傾向ですが、出産が出来る産婦人科が少ない。
「お産難民」なんて言葉もあるくらいです。
・産科医師・周産期医療に携わる人のなり手が少ない
・産科を閉鎖する病院が増えている
・産婦人科医の勤務していない総合病院が増えている
などなど
知識としては知っていても、自分事として調べてみて改めて現実を実感しました。
(参考サイト:産婦人科医が足りない!産科医療崩壊の足音)
家の近所で自分のスタイルにあった産院を探すって、このシニアばかりの多摩ニュータウンでは難しいのではと思ったほどです。
しかし多摩ニュータウンも京王相模原線沿線を徐々に進んだ開発も相模原市の方まで終わりました。
そうすると開発はこちらに戻ってくるんですね。うちの近所も空き地が新しい住宅地・マンションになったり、古い団地が再開発されたりと、若い世代がまた少しずつ増えてきている傾向にあります。
これからまた少し、変わっていくかな?
産婦人科医が足りないという事実で1番問題視されているのは、他科に比べて医療訴訟が多いこと。
医療が進歩しても、お産で亡くなる方は未だにゼロにはなりません。
かつては、お産に対するリスクを当事者が考えることは当たり前だったと思います。
しかし、自分の身体やお腹の子ども・お産に向き合う姿勢が変わってきてしまったことも、「医療訴訟が多い」理由としてあるのかもしれません。
医療に任せ過ぎ・何かあったら医療の問題という傾向が、現代社会にはあるのかもしれませんね。
だからこそかもしれませんが一方では医療任せにしたくない人たち、自然分娩やフリースタイル出産、助産院での出産を希望する人も徐々に増えてきています。
私の周りでは、助産院や自宅出産の経験者も比率が多い方ではないかと思います。
また自然時間・宇宙のリズム・マヤの叡智を伝えるコズミック・ダイアリー講師を中心に「日本のお産を考える」プロジェクトが以前盛り上がっていたのも、頷けます。
今の産科医療そして出産を迎える当事者たちが現代社会の中で自然の摂理から離れてきている傾向に、真っ正面から取り組む人たちが増えているのも事実です。
私自身、スピリチュアル・カウンセラーとして人の心の傷・トラウマをテーマとして扱うことも多いです。
バーストラウマという言葉もあり、胎児の頃の出来事や出産時の医療の在り方がトラウマになることもあるそうで、やはり赤ちゃんにとってトラウマにならない妊娠・出産を心がけたいと思います。
また、コズミック・ダイアリー講師であり菜食を教える立場として、自然のリズムに調和した生活が1番の心身魂の健康につながること、自分の持っている様々な力をを最大限発揮出来ること(もちろん、妊娠に向けての身体作りやお産に向けても)をお伝えしています。
そんな立場ですから。
アラフォーの高齢ハイリスク出産だからと言って、医療任せにもしていられないと感じます。
私自身の主体的な出産に向けての取り組みを、サポートしてくれる産院選びとなると、
私の譲れない条件は以下、4点↓
- 自然分娩(女性と赤ちゃんの力を信じる)
- フリースタイル出産(分娩台も問題あり)
- カンガルーケア、母子同室
- 母乳育児(そのための入院食も大切)
ただでさえ産科が少ない中で、更に私がライフワークとしている自然時間や心理面のケア、入院食は菜食中心いったことにも理解があるところとなると…
病院ではなく、助産院という選択肢の方が広がります。
人気取りのために産後の入院食で、豪華懐石料理が出たり、フランス料理のコースが出たり、ステーキが出たりなんて病院もあるそうですが、母乳育児を考えていたら信じられないです。
乳腺炎になる人が最近多いのも、現代の欧米化した食に一因があります。乳腺炎になりやすい人向けの母乳育児の食指導は、徹底して動物性食品を食べない必要がありますからね。
おっと、食についてはつい熱くなってしまいました。これはまた、「身体作り」の連載にて熱く語らせていただきます。
助産院は、出産までの身体作り指導やケアに個性が出るようです。
早い段階で、私は助産院を中心に調べ始めました。
でも、今通っているところは助産院を調べているときは全く検索にも引っかからなかったのですよ。
ネットで検索をしながら、ノートに興味ある助産院のリストを作って比較検討していました。
助産院では説明会も定期的に開催されているようでしたが、ピンとくるところにはまだ出合えませんでした。
でも、ちゃんと違う形で導きがあったんです。
口コミサイト「ウィメンズパーク」で通院圏内の産院をチェックしていたときに、隣の府中市にある病院が気になりました。
数年前に、別の病院から独立した先生が立ち上げたクリニック。
その時に提携していた助産院・独立系助産師さんたちも、その先生についていって提携先がこの新しい病院になった、という口コミを発見。
何だか心が躍る
「府中の森 土屋産婦人科」
早速、サイトを見てみました。
助産院20以上との提携、24時間緊急搬送の受け入れ。
そして何よりも、理念にしっくり来ました。
土屋産婦人科 理念
女性の生き方をよく考え、良き相談者として寄り添う。
私たちがあなたに提供する大事なものは、時間です。
手間暇をかけて、あなたのそばで心をかける仕事をします。
- 女性の自己決定権を尊重し、快適で安全・安心な分娩を目指します。
- 助産師を中心とした双方性のコミュニケイションを心がけます。
- 正常分娩は適切な距離を置いてしっかり見守り続けます。
- 医療の介入は肝心な出番をしっかり判断して実施します。
- 妊産婦さんが、主体的に妊娠・出産・育児に取り組めるようサポートします。
医療で管理されたお産ならば、出産日を病院で予約してその日に陣痛促進剤投与、そして生むというのもあるそうです。(医師が休日・深夜出勤をしないで済むため)
逆子や双子ならすぐ帝王切開。(逆子の自然分娩のための医療が失われつつあるそうです)
高齢出産もハイリスクだからと直ぐに帝王切開を勧められたり、何かあったら困るからともう腫れ物扱い。
すべては訴訟にならないように、医者が身を守るための産科医療になっているのです。
もちろん自然分娩に問題があれば、医療介入もやむないと思います。医療を否定したいのではありません。
ただ過剰なコントロールではなく、人が本来持っている力を発揮出来るような介添えであって欲しいと思うのです。
もちろんそのために、産む側も身体作りをしたりと責任を負う必要があります。
女性と生れてくる赤ちゃんの力をもっと信頼し、寄り添ってくれるところが良いと思っていました。
私の上記4点の条件も、しっかり満たしています。
ここの病院ならば全く違和感なく、しかもうちの隣の市でアクセスも便利。
電車だと少し周り道だけど、車で行くならとても楽。(車をプレゼントしてくれた弟にも、運転手の潤治にも感謝)
緊急時にも安心。
納得して今度は、土屋産婦人科が提携している助産院のリストを眺めてみました。
東京都内から都下(多摩エリア)に渡って、20以上ある助産院のリスト。
助産院で検索していたときに候補に挙がっていたところも、リストに入っていました。
けれどもそのリストで名前を見ながら気になったのは、助産院を検索していた時には出てこなかったところでした。
予感がしました…「お産の家 Be born」
リンク先をパッとみて、「あ、ココだ」決まり。
即決でした。
今なら決めた理由も色々語れるのですが、その時は直感・インスピレーションとしか言いようがないですね。
口コミサイトにも情報が全然ない助産院でしたが、不安はありませんでした。
その時、まだ妊娠6週始め。
妊娠確定の心音も確認していなければ、出産予定日も確定はしていませんでした。
(出産予定日の確定は8~10週の胎芽の大きさで判断します)
でも思い立ったら直ぐ電話と行動が早い私、説明会の予約をしようと思い立ちました。
・・・
(電話の会話)
Be born「出産予定日は病院で言われましたか?」
寛子 「まだなんです。」
Be born「(笑)・・・出産予定日が確定してからでもうちなら充分間に合いますよ。また連絡下さいネ。」
ファーストコンタクトは、私の気持ちがフライイング気味でしたか?
別に焦ってというわけではなく、もうここしかないなという気持ちだったので電話しただけなのですが。
たぶん、以下のような人が焦って連絡を取ってくることもあるんだろうと思います。
参考サイト:産婦人科医が足りない!産科医療崩壊の足音
4ページ目「お産難民にならないように」の部分
『出産を予定している人は、まず、分娩予約をとることが先決だ。ほとんど空きがない病院や、1年先まで予約が埋まっているなど、分娩予約競争が激しさを増している。』
なんて紹介されているくらいですから、芸能人に人気のブランド産院や人気のあるところ(特に都内)は大変という話も聞きます。
それで私も「早く予約取らなきゃ」みたいな人だと思われたんだろうなぁ…
ということで、はやる気持ちを抑えて説明会はお預け。
妊娠初期は病院に通って健診を受ける必要があり、助産院に通うのは妊娠中期以降となるのが一般的です。
近所のクリニックで妊娠を確認した9月3日から10日後の9月13日に、
府中の森 土屋産婦人科 へ初診に行くということにして、怒濤の情報集めと産院選びは落ち着いたのでした。
次回は、府中の森 土屋産婦人科での初診です。
続き:お産は甘くない?ハイリスク出産☆妊娠2ヶ月目(6週)胎芽心拍確認