20代の頃、僕はスーパーマーケットの青果部で働いていました。
その野菜の知識や目利きが今の食生活や料理教室の役に立つとは神さまの配剤は見事です。
その当時の部下に、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる式に女性に声をかける部下がいました。
彼はいつも、「水本さん、オレ、彼女欲しいんスヨ。」と会う度に言い、
女性に女性社員、女子アルバイトにことごとく疎ましがられていました。
彼は本当に彼女が欲しかったのでしょうか?
引き寄せの法則がすべてに当てはまるとしたら、
彼が現実化している世界は、「彼女なんて欲しくない。」ということになります。
彼女欲しいと言いながら、本当のところ、何が望みだから、
この現実を引き寄せていたのでしょうか。
がっつり太郎くんは今なお、僕のハートに素敵な質問をしてくれるのでした。
彼は彼女を心から欲しかったのでしょうか。
がっつき太郎君の引き寄せた「彼女ができない」という現実は、
「実は彼女が欲しくない」という思いが引き寄せています。
しかしながら、人が本能的に持つ「三大欲求(食欲・睡眠欲・性欲)」のひとつが、
行動に駆り立ててしまうわけです。どのひとつか分かりますか?w
やたら、新入社員やアルバイト、マネキンで来てくれた女の子に
「車で送っていこうか?」、「ちょうど、オレもそっちの方角だから。」と
声をかけまくるのも、三大欲求のひとつがなせる業です。
ある女性社員のたれ込みで、彼が車で彼女を送っていく時に
「原則的に愛を基盤に交流する大人の休憩施設(ゲーム感覚の時もある)」に
ウインカーを点滅させずに入ろうとしたという事実をおさえることができたくらいです。
「水本さ~ん、昨日、ヤバかったんですけどぉ~!」
彼の「彼女が欲しくない」という本当の気持ちを掘り下げていくと、
- ひとりの女性に縛られたくない
- もう少し、いろいろな女性と遊びたい
- ひとりの女性を愛す度胸もないし、覚悟もない
あたりが浮上してきます。
そして、さらに掘り下げてみると、
- ひとりの女性を向きあうのが怖い
- 親密になって裏切られたら立ち直れない
- 愛して愛されるという未知の領域に踏み込みたくない
- 自分の情けない姿をさらす勇気はない
- 相手の情けない姿を受けとめきれるか疑問
などが出てくるかもしれません。
それなら、適当な距離感で「恋愛ゲーム」を楽しんでいたいわけです。
ひょっとしたら、結婚してもこのゲームは続くかもしれません。
親密性への怖れからの逃避が、浮気に走るという事象もそのひとつかもしれません。
どこかにナイチンゲールのような無条件の愛を与えてくれる人が
いてくれるはずだと一番身近な人と向きあわずに彷徨するわけです。(あんたバカぁ?)
「深く交わり始めると、怖くなって逃げちゃうんだよなぁ」
―在りし日の ジュンジ・ミズモト
親密性の怖れ、誰もが持っているものだと思いますが、
男性のほうがその怖れに過剰に反応する場合が多いようです。
もっとママに甘えていたかったわけでしょうか。
逆に振れて、全く心を開かないということもあります。
「無表情で、あなた何考えているのか、わからない!」
人間くさい交わりは面倒だけど、甘えたい欲求だけは無意識層で肥大化する…
その甘え方が大人になるほど、複雑な表出をするのかもしれません。
(お金を払って擬似的な世界に飛び込んじゃうかもね!きゃは!)
甘えたい!慰めて!褒めて!抱きしめて!可愛がって!
娘の小葉を見ているとそのシンプルさに気付かされます。
がっつき太郎君も、引き寄せの法則に気づき、
本当の動機や思いに気づくといいのかもしれません。
…という僕も同じようなことを在りし日に繰り返したわけですが…w。
今だって迷子になり、彷徨うことがあります。
娘を見るたびに僕の心にある何かが矯正されていくのを感じます。
がっつき太郎君とのワンネスを感じつつ…w。
合掌!!!!