天使にお願い上手になる「何も言えなくて… イタリア」

宇宙や天使とつながる

十数年前に体験した寛子とふたりでのイタリア旅行は、ふたりがその後、スピリチュアルなことを扱ってセラピーをしていくために必要な学びや姿勢がたくさんありました。

数回にわたり、「天使とつながる質問力」ということでオラクルカードセラピスト養成講座をしていますが、いかに僕たちが守られていて、魂の望む人生を歩むメッセージに日常溢れているかに氣づくことになりました。

しかし、当時の僕は旅行先でのトラブルは苦手、予約は必須、宿先でのおもてなし度を批評するお客さま氣取りでした。
20代の頃の客商売での感覚「お客さまは神さま」がこびりつき、その媚びへつらった思いが今度は、「お客さまになったらオレさまも神さまだぜ!」というアホな感覚に結びついていました。

何なら、イタリア旅行に一緒に行った寛子にすら、お客さま氣取りです。
「え、予約しておいてくれれば良いのに…。僕の氣持ち、分かってくれない!」などと
ローマの慣れない道を走る車の中では口喧嘩が絶えませんでした。

すっかりホームシックになっていた僕は、天使にお願いしました。

「どうか、僕を勇氣づけるような出来事を用意して下さい。」
「天使の計らいみたいなものを見せて下さい。」
「僕のテンションがあがるような出来事って何ですか?」

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すると、立ち寄った街でワインとチーズが無料で振る舞われている一角がありました。

そのお店のような部屋に入っていくと、おばあちゃんたちが僕の周りを囲み出しました。
英語も日本語も通じませんから、持って行った「旅の指さし会話帳」を手に、
自己紹介やらこの旅行の目的などを伝えることになりました。

「可愛い坊やね、この街の特産を味見していってね。」
「よく、ここまで来てくれたわね。大変だったでしょう?」

と会話帳を指さしながら、身振り手振りで表現してくれました。

ひとしきり彼女たちとのコミュニケーションが終えた後、僕はすっかり元氣になっていました。
旅をする意欲も出てきて、まんざらでもないなイタリアなどとお客さま氣取りで感じていました。

また、別の日、美術館巡りをしている時のこと。

街を歩いていると向こうから、ニコニコしながら歩いてくる女性がいました。

「水本くん!」

声をかけられてよくよく見てみると、高校生の時の同級生でした。
当時、飲み会の後に恋愛感情を告白したことがあったっけ…。
あの頃の僕は「同時多発エロ状態」でしたから。

―懐かしい顔に驚きました。

イタリアの街で会う可能性なんてどれほどのものだろうか?
それも告白したことのある女性。イタリア ソウルメイト

「ごめんね、今の僕には妻がいるんだ。」と
何の期待もされていない僕なのに勝手に思いながら、
寛子に写真を撮ってもらいました。
(幸せな男である。)

天使にお願いをしておくことで、イタリア旅行は「見えない法則」を感じられた旅になったのでした。

意図すること、お願いすること、その実現に執着せずに今を楽しむことで、
結果的にいつも僕たちを守っていることに氣づかせてくれる天使たちでした。

そして、主体性を持ってこれらのことを意識しているうちに、
僕の「お客さま氣取り」は減少していき、
自分自身の持っている「現状を変えられる力」に氣づいていくのでした。

天使もきっと、

「ようやく、自分の力に氣づいてくれたわね。」

と笑っていたことでしょう。

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