信じ続けるのはタフなこと?「秋分」

人と出会い、その人を信じ始めると、いつの間にか、自分の価値観や感覚でその人を自分が思う「その人」にしてしまうことがしばしばあります。

その人と真につながっている感覚がして、ひとつになれたような氣持ちになることは、とても至福な時です。(勘違いワンネス・独りよがりワンネス)

そして、創り出した「その人」をあたかも真実のように信じ始めます。
しかし、自分が思う「その人」とは違う言動に戸惑うこともあるでしょうか。

時にはそれが裏切られた、傷つけられたと自分を被害者のように感じてしまうこともあります。

「信じた自分」もいるのですが、裏切られた・傷つけられたと自分を被害者に貶めてしまうこともあるかもしれませんね。

この手紙を書く「早紀」は、「信じる」という言葉をどのように扱っているのでしょうか?

その早紀の言葉に、ミツルは何を思っているのでしょうか?

→「信じ続けることはタフなこと?」シリーズ


ミツル君

お元気ですか?

この手紙が読んでもらっていることを祈りつつ…。

先日、東京に行った剛君から聞きました。
剛君、お盆の時以来、心配していたから。

でも、会えていろいろと話ができてよかったと剛君は言っていました。

男同士でどんなことを話すのかな?少し羨ましい気がします。

すっかりミツル君が東京人っぽくなったと話してくれました。東京の暮らしは、やはり田舎のものとは違うのでしょうね。

わたしはね、ミツル君からの手紙がほしいなって思うの。わたしばかり手紙を書いていてなんだかひとり芝居でもしているかのよう。

どうして、ミツル君は返信してくれないの?
どうして、剛君にはできる話をわたしにはしてくれないの?

なんでわたしには応えてくれないの?

なんでわたしを避けるの?

わたし、避けられるようなことしてしまったの?

また、昔のように話せたら、嬉しいけど…。

ミツル君は寂しくないの?あんな風にわたしと別れてしまって。
ちゃんと別れたとも言えないのに。

わたしは寂しいよ。

もう一度、きちんと話がしたい。ちゃんと謝りたい。ちゃんとミツル君の目を見て伝えたい。

その機会もないまま、わたしたちは離れてしまうの?距離とともに心も離れてしまうの?

わたしはとても寂しいよ。

もう、手紙は書かないほうがいいのかな…。

ごめんね。

わたしなんて少しも必要なかったね。
本当、少しも…。

もう、忘れてください。
今までの手紙も破棄してください。

本当にごめんなさい。

早紀

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