「聴く」って一体なんでしょうか?
人の話を聴くことが仕事になると思えますか?
20数年前、大学で心理学を学びながら、全く関係のない職種に就きました。
「心理カウンセラーなど、食えていけない…。」というまことしやかな噂を鵜呑みにしたわけです。その当時、何故、チャレンジしなかったのか不思議です。
それほど、自分のやりたい道に進む怖さを感じていたのかもしれません。
会社を辞め、心理学を学び直すために専門のスクールに通い始めた頃、よく、周りの人たちが言っていたことがあります。
「ええ?聞くだけなんだね?なんだか楽な仕事じゃない?」
「聞くだけでお金になるんだ?」
当時は、それに腹を立てることもありました。
「聴く」という技術を磨いていくうちにその深遠な世界に魅了されます。
その世界に足を踏み入れ、なおかつ、そのことで応援してもらい、お金をいただくことに感謝する日々です。
いろいろな聞き方がありますが、多くは自分の視点から判断をしていることが少なくありません。
自己中心的に、言葉通りに受け取り、
自分の経験から相手の話を聞いているとしたらどうでしょうか?
カウンセリングの場だけではなく、
ほんの日常にも「聴く」技術は向上の機会を待っているでしょう。
日常に活かされる「聴く」技術
例えば、久しぶりに会った友人(女性)とカフェで話しているとしましょう。
「最近、困っているのよねぇ、太っちゃって…。」
とその友人が言ったとき、あなたならどう答えますか?
「そうだね、以前に会った時より、ちょっと太ったかな?顎のラインが消えているものね。」
同性なら、ちょっと相手が不機嫌になるくらいで済むでしょうけど、
異性ならその後の「地獄のような空気」が予想されます。
同性でも、その空気になるかな?
この場合、
「ええ?そう?前と全く変わっていないように見えるけどね。(レベル1)」
「むしろちょっと痩せたかなって、じゃあ?着痩せしているったこと?(レベル3)」
あたりの返しが望まれるでしょうか。
相手が何を言っているのかを額面通りに受け取っていると、
相手の本当の氣持ちに触れることは難しいでしょう。
では、次に…
男性がこのように言っていたら、どう返しますか?
(彼は仕事が忙しくて、普段は休日が合わないのですが、久しぶりに合いそうです。)
「今度の休日、海にでも行く?久しぶりに遠出しようか?」
それに対して、言葉通りに受け取り、海に遠出したのに、
彼は疲れて不機嫌になるなんてことありませんか?
そんなことがあるとしたら、彼は海に行きたかったのではなく、
あなたの喜んだ顔を見たかっただけ、かもしれません。
または消極的な理由としたら、贖罪のために口にしただけ…。
「だったら、最後まで喜ばせきれよ、おまえはよぉ~。」と思うでしょうか。
ですので、この場合、普段から休日が合わずに、あなたに後ろめたさを持っているところに着目した返答をします。
「海も良いけどさ、ふたりでこのところ頑張ったご褒美に昼間から公園でピクニックしてビールで乾杯でもしない?」
「海はまた、今度にしてさ、一緒にのんびりできることしようよ!」
などなど、彼の「勝手に背負ってしまうプレッシャー」を下ろしてあげることを優先させるといいかもしれません。
…と、ほんの些細な日常生活でも、
「聴く」技術はお互いの本意を理解しあうのに必要でしょう。
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ヒーラー・セラピスト・カウンセラーのためとは謳っていますが、
人間関係のエネルギーロス、誤解などを回避するためにも役に立つレッスンです。
特に、相手の「本意」を引き出す技術は、よりより信頼関係を誰とでも構築できるでしょう。