交際期間なく入籍した二人を支えてきた言葉

理想のパートナー・運命の人

あなたには、座右の銘はありますか?

私はいくつか、有名な方の名言などを自分の座右の銘として、心に刻んでいます。

特に今までの人生で大きな支えとなっているのは、「星の王子さま」で有名なサン=テグジュペリのこの言葉です。

愛とはお互い見つめ合うことではなく、共に同じ方向を見つめることである。
(サン=テグジュペリ)

2002年に人生のパートナー潤治と交際期間なく入籍した当時、お互いのこともよく知らないまま。
ただただ、天使のサインを受け取り、つまりは直感だけで、いきなり入籍して結婚生活を始めました。

恋愛を経ていないので、お互い見つめ合うような、そういう甘~い時間は無かったかな?!
うん、無かったね!!
デートすらせずに、結婚してしまったから。

私たち二人の直感は、お互いが見ている方向が同じということを確信したのでした。
二人の共通のヴィジョンを一緒に形にしている姿が、お互い、同じタイミングで、見えてしまったの。
この人と、人生の目的(ライフパーパス)を歩むのだ、と分かってしまったら、もう迷いなく一緒に進むしかない。

ということで、恋愛する間もなく、潤治と「人生のパートナー」として生活が始まりました。

そうはいっても、お互いのことをあまりよく知らないまま始まった共同生活は、驚きも多い日々でした。

私たちが交際せずに入籍した当時、それはもう周りの人たちにも驚かれました。
本人たちはその心配をよそに、相当な奇人変人レベルの確信をもってその時、最短のスケジュールで入籍してしまったのです。

私の親への報告。
「あ、そうだ。結婚する!」
「え?!誰?!(結婚当分しないって言ってたよね?!彼氏いなかったよね?!)」
「あー、うん、知らない人。」
「あなたの今までの男友達だったら、誰と結婚しても安心って思ってたのに。(いったいどこの馬の骨だい!)」

さらに、潤治は私の男友達・女友達に呼び出されたり説教されたりしてて。
「二人は、もって、半年?!」なんて言われていたこともあります。

そして、直感を信頼して結婚生活が始まってから、二人が視たずっと未来のヴィジョンは「現在」ではないことを思い知らされました。
私にとっては、今までの人生で知り合い、仲良くしてきた男友達とは違うタイプであり、それが新鮮でもあったけれども、些細な言動で理解出来ないことも当時は多かったですね。
今その当時の話をするとビックリされるけれども、喧嘩も非常に多い1~2年でした。

わたし自身が好戦的というか、ぶつかり合って理解し合いたい、というタイプだったので。
それこそ、戦いを通して絆を深めるというような、もはや少年漫画の世界?!

でもそれも、同じ方向をみて切磋琢磨していくために必要だから、と思っていたのですね。
明け方まで喧嘩して、疲弊して、もう駄目かも・・・なんて思うこともありました。
こんなにぶつかり合っても、理解しあえないなんて・・・という感じでしょうか。

それでも、サン=テクジュペリの名言が思い出されると・・・

そうだった、生活のパートナーではなくて、人生のパートナーなのだから。
お互いが同じ方向を見ているのは分かっている、ただちょっと遠くを見過ぎていて、足下救われているだけだから。

それがただただ、支えでした。
現在だけみていたら、不安になることも多々ありました。
お互いが共に見ている、未来のヴィジョンがあったからこそ、二人の結婚生活も、ライフパーパスに向かうことも諦めずに続けて来れた。

でももし、それがなかったら???
友人付き合いだって、続いたかどうか???

そしてそれは今も、絶妙な緊張感として持っています。

もしどちらかが、ライフパーパスの道を歩むことを諦めたとしたら。
共に成長する生き方を、諦めたとしたら。

その時は、人生のパートナーは解消、と分かっています。

ただお互いが、この17年間、同じ方向を見て歩みを止めることがなかったから。
その積み重ねがあるだけ。

ソウルメイトだから、ずっと一緒にいられる、という訳ではない。
結婚して一生を共にする、という運命にあるわけでもない。

ただただ、今の選択の積み重ね。
運命とは、予め天に決められているものではなく。
自分が、今この瞬間、何を選ぶのか、その積み重ねで作られていくのです。

その瞬間、瞬間の選択に、自信や勇気を与えてくれる名言。
一時期、名言ノートを作っていたこともありますが、やっぱりこのサン=テグジュペリの言葉が一番今でも響きます。

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